Record China 2018年3月30日(金) 16時20分
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30日、韓国・KBSは「大統領府がセウォル号惨事にしっかり対応できなかったのには理由があった」と伝えた。資料写真。
2018年3月28日、韓国で14年4月に起きたセウォル号沈没事故当日の朴槿恵(パク・クネ)被告(当時大統領、収賄罪などで公判中)の行動について「寝室にいたため報告すら受けていなかった」とする検察の捜査結果が発表された。これを受け韓国・KBSは30日、当時の韓国大統領府関係者の話を基に「大統領府がセウォル号惨事にしっかり対応できなかったのには理由があった」と伝えた。
記事によると、セウォル号事故当日の午前、大統領府と海洋警察の直通電話は3分に1度の頻度で鳴った。海洋警察側が「確認したいが、電話の対応に追われてできずにいる」と訴えるなどの通話が1日で99回も行われたという。
記事は「実際に大統領府の対応はひどいものだった」と指摘し、大統領府側が「(救助は)166人だって?これは大変だ。VIPへの報告はもう済んだのに」と話す直通電話記録を紹介している。また当時の国家安保室関係者はKBSの取材に対し「対応システム自体がなかった」とし、「うち(国家安保室)はコントロールタワーではないと主張していた時期で、船がどうなっているのかなど何も分からなかった」と述べたとのこと。
記事は「大統領府は救助の指示はおろか、現場の映像の提供をしつこく求めた」とも指摘。直通電話記録では大統領府側が「VIPへ報告しなければならないのだが、映像を携帯電話で見ることはできるか?」と尋ねる内容も確認されたという。
さらに当時の大統領府秘書室関係者によると、事故当日の午後には「官僚級の海洋警察が所属している」との理由で、対応の主体が社会安全秘書室に変わった。この時点でもまだ朴前大統領は姿を見せていなかったといい、同関係者は「『(大統領は)どこにいるのか?』と口に出して言える雰囲気ではない。不敬に当たる可能性もあるから」と話したという。
最後に記事は「朴大統領は寝室にいて、大惨事への対応システムは完全に崩壊。当時の大統領府は無能そのものだった」と伝えている。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「何も考えられず、何もできない人が大統領だったということ」「寝室で何をしていたの?その時間に戦争が起きていなくてよかった」「寝ているのに騒がしいな、くらいに思っていたのだろう」など朴前大統領への批判的な声が寄せられている。
一方で「大統領の許可や指示がなくてもスムーズに救助が行われるべきでは?」「なぜ報告にこだわる?現場にいる責任者が判断するべき。そのために選んだ公務員なのだから」「船が沈んでいるのに救助せず、大統領府に電話をかけ続けたことも理解できない」などと指摘する声も多く上がっている。
その他「セウォル号惨事は掘れば掘るほど衝撃的」「大統領も弾劾されたことだし、もうこの事件は終わりにしよう」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
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