韓国、温和な文大統領の「変化」に官僚らが当惑=ネットからは不満の声

Record China    2018年10月25日(木) 21時50分

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25日、韓国・中央日報によると、文在寅大統領が長官や大統領府官僚らを公の場で叱責する場面が増えているという。資料写真。

2018年10月25日、韓国・中央日報によると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が長官や大統領府官僚らを公の場で叱責する場面が増えているという。

記事によると、李孝成(イ・ヒョソン)放送通信委員長は今月8日、大統領府で行われた国務会議でフェイクニュースへの対策案に関する報告を終えた後「当惑した表情」を浮かべていた。理由は文大統領に「内容が不十分」として再報告を指示されたためで、これには他の出席者からも驚きの声が上がっていたという。このため、李委員長は会議後に予定されていた記者会見を延期した。

さらにその2日後に大統領府で行われた首席・補佐官会議でも似た場面が見られたという。会議では大気汚染への対策が議論される予定だったが、キム・ヘエ環境秘書官から報告を受けた文大統領が「昨年と何が変わったのか」と発言したことでその場の空気が一瞬にして凍り付いたという。その他にも、文大統領は「5・24措置(北朝鮮への独自制裁)」について「解除を検討中」と述べた康京和(カン・ギョンファ)外相にも不満を示していた。同発言に対しトランプ大統領が「韓国は米国の承認なしに解除しない」と述べ、韓国で米韓関係への懸念が高まったためだという。

これをめぐり、大統領府内からは「執権2年目に入り指示方法がより明確になった」との声が上がっている。記事は「国政運営で成果の見えない分野に対してははっきり指示を出しているということ」と説明している。文大統領は6月の地方選挙後に開かれた大統領府首席・補佐官会議で、「公務員にとって最も基本的なものは有能さだと思う」と述べた。そしてその10日後、当日予定されていた規制革新点検会議の事前報告を受けた後、「じれったい」として会議を突然延期したという。また最近の経済悪化に伴い、文大統領が統計関係に関する質問を頻繁にするようになったため、経済分野の官僚らが困難な状況に立たされる場面も増えたという。

大統領府関係者は「文大統領は元弁護士であり、秘書室長の経験もあるため、細かい点を指摘することがよくある」とし、「最近はじれったさを感じ、官僚らに直接的な言葉で指示を出すようになった」と説明した。また与党関係者からは「2年目に入ったことで、国政運営に自信を持ち始めた証拠だ」との主張も出ているという。

これについて、韓国のネットユーザーからは「その官僚たちを選んだのは誰?」「前政権のせい、天気のせい、米国のせい、北朝鮮のせい、日本のせい、ついには官僚のせいにし始めた」「無能なリーダーの下には無能な官僚がいるもの」「昨年と何が変わったか?経済が崩壊し韓国がありえない状態になった。北朝鮮だけが絶好調で米韓同盟はぐらぐら、国民の心はぼろぼろだ」「どうせ支持率が下がったら北朝鮮に行けばいいと考えているのだろう」など不満の声が多数上がっており、「いっそのことチェ・スンシル(朴槿恵前大統領の友人で、国政介入事件の中心人物)の時の方がよかった」との声まで見られた。

一方で「国民のことを考えて必死に戦ってくれている」「経済に関してはアマチュアだけど、対北朝鮮政策1本で朝鮮半島に平和をもたらす能力は認める」などと擁護する声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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