Record China 2012年2月19日(日) 6時53分
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15日、インドのシンクタンクは、中国は経済発展と環境汚染の間でバランスを保つことが重要だと指摘した。写真は12年1月、広西チワン族自治区の龍江河で発生したカドミウム汚染事件。
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2012年2月15日、インドのシンクタンク「平和と衝突の研究所(Institute of Peace and Conflict Studies)」はウェブサイトで、「中国指導層の2つの難題:発展か環境か」と題した記事を発表し、中国が直面する問題を指摘した。18日付で環球時報が伝えた。
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過去30年、中国経済は飛躍的に発展し、10年には日本を抜いて世界第2の経済体となった。中国政府は、多くの人々を貧困から脱出させることに成功し、さらに軍事力も日々強大化している。しかしこれは、中国発展の一面にすぎない。
環境問題、特に水質汚染問題がますます深刻になっている。地方政府は経済発展を推し進めるため、環境に関する規制を無視し続けている。経済成長こそが彼らの出世に最も重要な尺度になっているからである。
今年1月にも広西チワン族自治区の龍江河でカドミウム汚染事件が発生するなど、水質汚染の深刻な状況が続いている。中国水利部水資源司の陳明忠(チェン・ミンジョン)司長は「水利部が監視する主要河川と湖17万8000kmのうち、水質基準を満たしているのは46%にすぎない」と説明する。
中国が直面している問題は、経済発展と環境汚染の間でいかにバランスを保つかだ。経済発展を利用して政府自身の問題点はカバーしているが、国民の健康と生命に関心を示さない姿勢は、政府全体のイメージを悪化させており、国民の不満を高めている。それは各地で発生するデモなど抗議行動の急増にも現れている。
もし中国政府が経済発展の速度を緩めると決定したならば、人々の生活に影響が表れるだけでなく、国内問題を発生させることになるだろう。しかし、現在の経済成長をそのまま続けると決定すれば、人々の健康と環境はさらに深刻な影響を受け、より多くの対立を生むことになるだろう。問題の深刻さは、すでに中国政府の前にはっきりと姿を見せている。(翻訳・編集/HA)
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