高級漢方薬「熊胆」、残酷な採取法に虐待の声―中国

Record China    2012年2月20日(月) 10時42分

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18日、中国の高級漢方薬「熊胆(ゆうたん)」の採取方法があまりにも残酷という理由で、関連の製薬会社の株式上場が見送られ、各地で関連商品の薬が販売停止になる騒ぎになっている。写真は福州市の医薬健康製品博覧会で展示された熊胆。

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2012年2月18日、中国の国営テレビ・中国中央電視台は番組「新聞週間(週刊ニュース)」のなかで、国内で大きな問題になっている漢方薬の「熊胆(ゆうたん)」を特集して報道。同日付で騰訊網が伝えた。

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2月16日、北京市で開かれた中国中薬(漢方薬)協会のメディア交流会の席上、問題の熊胆の採取法について、房書亭(ファン・シュウティン)会長自らが説明に立った。「かつては熊をなぐり殺し、その場ですぐに温かい胆嚢を取り出していたが、1980年代からは隣国の採取法を採用している」と同会長。しかし、「熊農場」の狭い檻(おり)に閉じ込められた熊の胆嚢にカテーテルを突き刺し、強制的に胆汁を採取している映像が動物愛護団体により動画サイト上に公開されており、その残酷さに驚いたユーザーから熊胆の販売停止を求める声が相次いでいる。実際に一部都市の漢方薬店から関連商品が一斉に姿を消した。昨年2月には熊胆を扱う国内最大手の漢方薬メーカー・福建帰真堂の創業版(ベンチャー・ボード)上場が、動物愛護団体からの猛烈な抗議によって見送られる騒ぎに。しかし今月に入り同社が再び上場申請したことで、ネットユーザーの抗議に再び火がついた。

これに対し房会長は「皆さんが目にした動画は20年以上も前のもの。今では科学技術も進んでいる。カテーテルは用いておらず、熊は無痛で快適だ」と反論。だが、動画サイトには最新のものと思われる熊の悲惨な姿が流れており、「熊が無痛で快適などありえない」と愛護団体は主張している。両者の言い分は真っ向から対立しているが、中薬協会側が熊胆を採取する全工程をメディアに公開しないかぎり、虐待疑惑を払しょくすることは不可能だ。(翻訳・編集/本郷)

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