2018年4月2日、韓国経済テレビによると、アイドルで唯一、北朝鮮の平壌（ピョンヤン）公演に参加した女性アイドルグループRed Velvet（レッドベルベット）が話題になっている。メンバーの1人がドラマ撮影のため不参加となったことが、ネット上で物議を醸しているというのだ。

記事によると、韓国を代表する歌手のチョー・ヨンピルさんなど11人のチームは公演のため、チャーター機で平壌を訪れた。中でもレッドベルベットは「唯一のアイドル」ということもあり、国内外から関心が集まっていたという。

ところがメンバー5人のうち1人は不参加だったそうで、その1人とは現在ドラマ「偉大な誘惑者」に出演しているジョイ。彼女が所属するSMエンターテインメント側は「ドラマの制作スケジュール上、ジョイが撮影から抜けてしまうと予定どおりの放送が不可能な状況」と釈明。「平壌公演の日程が短くないため、最終的に出席しないことになった」と伝えたという。

しかし先月28日、29日に東京で開かれた公演にはメンバー全員で参加していたそうで、この事実が伝えられるや韓国では賛否両論の声が寄せられているとのこと。

記事のコメント欄を見ると「だったらはなから行かなきゃ良かったのに。そうすれば全メンバーが行けるグループを北朝鮮に広められた」「日本に行くなら平壌に行ってよ」「地域のお祭りでもあるまいし、最初から参加できないと伝えるべきだった」「前もってドラマを撮影しておくべき。今回は国の行事だっていうのに、日本公演がもっと重要だなんてどんな論理？」など非難の声が集中している。

一方で「今回の公演は強制じゃない」「最初に話があった時からレッドベルベット側はジョイは参加できないと断っていたのに、『4人でもいいから』と言われて行った。何が問題なの？」「北朝鮮公演はそんなにすごいの？毎週放送されるドラマも視聴者との約束であって、それを破ってまで行くものじゃないと思う」など擁護する意見も負けてはいない。

その他にも「日本コンサートはドラマが始まる前に調整したはず。所属会社のせいでジョイだけがたたかれる」「前日に不参加を表明した所属会社側に問題がある」など、ジョイ個人というより所属会社側への厳しいコメントが目立ち、中には「レッドベルベットのジョイが物議、平壌公演には不参加VS日本にはフルメンバー」という記事のタイトルに注目し、「記事のタイトルをあえて刺激的にしてる（笑）。しかも何としても閲覧数を上げようと日本について言及」とメディア戦略を指摘するユーザーまでいた。（翻訳・編集/松村）