Record China 2018年4月4日(水) 10時20分
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2日、韓国メディアによると、1913年に東京大学附属図書館に保管され、1923年の関東大震災で焼失したと思われていた朝鮮王朝実録「孝宗実録」1冊が100年ぶりに韓国に戻った。資料写真。
2018年4月2日、韓国・聯合ニュースは、1913年に東京大学附属図書館に保管され、1923年の関東大震災で焼失したと思われていた朝鮮王朝実録「孝宗(ヒョジョン)実録」1冊が100年ぶりに韓国に戻ったと伝えた。
記事によると、韓国文化財庁国立古宮博物館はこのほど、韓国の文化財売買業者が昨年11月に日本のオークションで落札した「孝宗実録」1冊(第20巻)を、先月15日に競売会社を通じて購入したことを明らかにした。
「孝宗実録」は国宝第151‐3号に指定された「五台山史庫」の一部であり、ソウル大学奎章閣韓国学研究院の「鼎足山史庫本」や釜山国家記録院に所蔵されたものと同じ版本で、編纂時期は玄宗2年(1661年)だという。同書には「東京帝国大学図書印」の印章が押されていたとのこと。
また江原道平昌の五台山史庫に保管されていた朝鮮王朝実録は全788冊だったが、関東大震災後は74本だけが残っていると伝えられていたそうだ。その中で「中宗実録」20本、「先祖実録」7本など27本が1932年に京城帝国大学(現ソウル大学)に移され、「成宗実録」9本と「中宗実録」30本、「先祖実録」8本など47本は2006年7月に韓国に戻ったという。
文化財庁の関係者は「『孝宗実録』を購入する前に法的検討を行った結果、所有権が文化財売買業者にあるという事実を確認した」とし、「朝鮮王朝実録は国宝級の遺物であるため、『孝宗実録』も来年、国宝指定を推進する」と述べたという。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「本当によかった」「探すため苦労した方々、お疲れ様でした」「なくなったと思っていた文化財が残っていて、それが韓国に戻ってきたなんて、不幸中の幸いだ」など、貴重な文化財が戻ってきたことを歓迎する声が寄せられた。
また「燃えてしまったのが残念」と失われてしまった文化財を惜しむ声も。その他「世界中にある多くの略奪された歴史文化財を全て、元の場所に返還せねばならない」などとするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)
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