Record China 2018年4月6日(金) 10時50分
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5日、大相撲の土俵上で倒れた市長を救命した女性に対し土俵から降りるよう場内アナウンスが流れた一件が中国でも報じられた。資料写真。
2018年4月5日、中国メディア・観察網は、4日、京都府舞鶴市で開かれた大相撲の春巡業で、土俵上でのあいさつ中に倒れた多々見(たたみ)良三市長を助けようとした女性に対し、土俵から降りるよう場内アナウンスが流れた一件を伝えた。
多々見市長は67歳。あいさつをしている最中に突然倒れ、複数の女性が土俵上に上がって救命を開始。少なくとも1人は現役の看護師だった。素早い心臓マッサージで市長は一命をとりとめた。しかし、相撲の土俵は「女人禁制」が伝統とされている。アナウンスだけでなく、相撲協会関係者も女性たちに降りるよう指示しており、その後、大量の塩をまいて土俵を清めたという。
いかなる場合でも伝統を守るべきか、それとも人命尊重が優先されるべきかが議論の的となっており、相撲協会の八角理事長は「アナウンスは不適切だった」と陳謝した。なお、「女人禁制」については、以前にも大阪府知事賞の贈呈のため土俵に上がりたいとの意向を示した大阪府の太田房江知事が、相撲協会に拒まれている。
中国のネット上では、「日本はずいぶん封建的なんだな」「力士だって女性から生まれたのに」「いったいいつの時代だよ、伝統じゃ人命は救えない」「日本は伝統を現代に合わせて伝えていくことなく、ただ受け継いでいくだけの傾向が強いようだ」「日本には確か女子相撲もあったはずでは?」などのコメントが多数書き込まれている。
この問題については、中国紙・人民日報も「伝統を重んじ、人命を軽んじて人々から批判を浴びた」などと伝えている。(翻訳・編集/岡田)
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