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20日、英紙は南スーダンとスーダン両国の争いが現地で石油など資源獲得を狙う中国に試練をもたらしていると報じた。写真はスーダンの首都ハルツーム。
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2012年2月20日、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は、南スーダンとスーダン両国の争いが、現地で石油など資源獲得を狙う中国に試練をもたらしていると報じた。24日付で環球時報が伝えた。
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昨年7月にスーダンから分離・独立した南スーダンは、スーダンとパイプラインの使用料などをめぐり対立。スーダンは南スーダン産の石油の差し押さえを、南スーダンは石油生産の中断を決定するなど、両国の対立が再び激化している。
中国が長年にわたって武器などを提供し、友好関係を築いてきたスーダンと、独立によって原油産地の4分の3を得た南スーダンとの対立は、中国と両国間の貿易・外交関係に脅威をもたらしている。長年に及ぶ戦闘の中で中国が果たしてきた役割が南スーダン人の感情に影響を与えていると同時に、中国が輸入する石油のうち約5%を両国に依存しているという事情がある。
昨年12月、中国政府は両国の仲裁を試み、今年に入ってからは南スーダンに平和維持部隊を送り込んだ。しかし、中国が最も注目する石油に関する情勢は好転していない。
こうした状況が、中国政府が堅持してきた「貿易相手国の内政に不干渉」という政策に試練を与えている。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院のダニエル・ラージ氏は「中国が直面している問題は、両国がいずれも自国利益のために利用しようとしていることで、中国の最終的な態度の選択肢は非常に限られている」と分析している。(翻訳・編集/HA)
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