下水や残飯を原料とした「地溝油」、生産・販売業者に最高で死刑も―中国

Record China    2012年2月25日(土) 8時21分

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23日、中国の最高裁、最高検、公安部は合同で、下水道の廃油や残飯などを原料とした「地溝油」(下水油)を「食用油」として生産・販売した業者に対し、最高で死刑を適用するとした通知を公布した。写真は昨年9月、貴州省で摘発された違法工場。

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2012年2月23日、中国の最高人民法院(最高裁)、最高人民検察院(最高検)、公安部は合同で、下水道の廃油や残飯などを原料とした「地溝油」(下水油)を「食用油」として生産・販売した業者に対し、最高で死刑を適用するとした通知を公布した。24日付で京華時報が伝えた。

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中国公安部、国務院食品安全弁公室など各部門が合同で昨年8月から、「地溝油」の取り締まりキャンペーンを展開、計135件を摘発、800人近い容疑者を拘束している。今回の通知では初めて、「地溝油」に絡んだ違法行為とその罰則に関する定義が示された。

「地溝油」を「食用油」として生産・販売するなどした業者に対し、刑法第144条の「有毒、有害食品罪」の規定に従い、刑事責任を追及するというもの。死亡あるいは人体の健康に特別に深刻な危害を与えた場合、最高で死刑を言い渡すことができるとしている。

このほか、国の職員が食用油の安全に対する監視・管理業務において、職権を濫用したり、職責をおろそかにしたり、私利に惑わされて不正を働いたりしたことで犯罪を構成する場合も、刑法に基づいて刑事責任を追及していくとしている。

「地溝油」はヒ素の百倍も毒性が高く、地上最強の発がん性物質とも呼ばれるアフラトキシンが含まれている。レストランなどで違法に使われているだけでなく、家庭用の食用油としても流通していることが分かっている。(翻訳・編集/NN)

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