<中華経済>国産4Gの開発を進め市場の獲得を図る―中国移動通信

Record China    2012年3月1日(木) 7時8分

拡大

28日、中国移動通信の李(リー)総裁は、現在スペインのバルセロナで開催中のMWC2012で、同社が2012年国産4G(TD-LTE)のテストと配備を拡大すると発表した。写真は中国北京市にある中国移動通信のオフィスビル。

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2012年2月28日、中国移動通信の李(リー)総裁は、現在スペインのバルセロナで開催中のmobile world congress 2012(MWC 2012)で、同社が2012年国産4G(TD-LTE)のテストと配備を拡大すると発表した。北京商報が伝えた。

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2012年のテストがうまく行けば、2013年にはビジネス用に試験運用を開始するという。専門家によると、国産4Gの商業化は産業チェーンの融合を刺激するが、今後の市場での先行きは定まっていない。

李総裁は、「TD-LTEの試験運用に北京市、天津市、青島市の3都市を新たに加え、9都市に拡大する。また、TD-LTEは国際ローミングを実現できるだけでなく、各国の端末に接続できるため、将来のモバイルインターネットの最有力である」と話した。一部のメディアでは、4Gは3Gの10倍のアクセススピードがあると報じている。

しかし、TD-LTEが世界の標準になれるかどうかはここ1〜2年にかかっており、仮に2014年にビジネス運用を開始すると、その時にはおそらくWCDMAやCCDMA2000の4G版であるFDDが世界に出回っている。運用に時間がかかればかかるほど、世界は新たな標準へシフトチェンジする可能性があるとの意見も聞かれる。

実際TD-LTEの発展は遅れており、現在世界で正式にTD-LTEのビジネス用サービスを行っている通信会社は2社のみである。さらにTD-LTEとしての携帯電話はまだない。

中国移動通信及び一部の設備メーカーはTD-LTEに期待しているが、TD-LTEの市場での先行きはまだ定まっていない。また、2011年中国携帯電話ユーザーの使用機能のTOP5(通話とメールを除く)はネットサーフィン、インスタントメッセンジャー音楽、カメラ、ゲームで、映画や動画での使用は17%に過ぎない。他の高通信量のオンラインサービスも割合が低かったため、短期内のユーザーの需要は低いという。

3Gに比べ4Gの強みは、容量の大きく、アクセススピードが速いということ。これは3G以降のデータの爆発的な増加に対し有効であるが、コストを考えると、4G使用量は3Gの初期と同じように、ハイエンドユーザーをターゲットにする可能性が高いと専門家は指摘する。(翻訳・編集/内山)

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