インドやロシアなど新興国への輸出が増加―中国

Record China    2012年3月4日(日) 13時12分

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1日、ロイターは、中国の輸出高は欧州財政危機の影響を受けて減少するものの、新興国市場からの新たな注文などにより、今後も成長を持続するだろうと報じた。写真は浙江省温州市の靴工場。

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2012年3月1日、ロイターは、中国の輸出高は欧州財政危機の影響を受けて減少するものの、新興国市場からの新たな注文などにより、今後も成長を持続するだろうと報じた。環球時報(電子版)が伝えた。

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浙江省温州市のある工場では、欧州危機の影響で春節(旧正月)後の一時期は注文が無いことを覚悟していた。しかし、ロシアとインドから大口注文が舞い込み、活気づいている。

中国商務部国際貿易経済合作研究所の李健(リー・ジエン)研究員は「全体の状況は一部の専門家が予想しているほど悪くない。欧州経済は低迷しているが、市場が崩壊したわけではない」と語り、12年の中国の輸出高は2ケタ成長を維持できるとの見方を示す。

中国は現在、これまでの欧米や日本からインドやロシアなどの新興国へと輸出先の転換を図っている。15年までに新興国への輸出の割合を5ポイント増、金額にして1250億ドル(約10兆1775億円)の増加を計画している。

中国社会科学院の貿易研究員・宗弘(ソン・ホン)氏は「欧州の財政危機は中国の輸出企業にとって試練ではあるが、エリア的な危機であって世界市場全体の危機ではないため、08年や09年ほど深刻ではない。中国の輸出企業はアジア通貨危機や米国のサブプライムローン問題を乗り越えてきており、欧州経済危機にも対応できる」と語り、12年の輸出成長率を、11年の20.3%には及ばないものの、15%程度と予測している。

しかし、新興国への輸出増加で欧米市場の落ち込みを十分カバーできるかどうか、さらには各業界が適切な利潤を確保できるかどうかなどの問題点もあるという。(翻訳・編集/HA)

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