タイタニック号沈没事故の中国人生存者6人が受けた差別的な扱い―中国メディア

Record China    2018年4月21日(土) 22時12分

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17日、界面新聞は、タイタニック号から生還した中国人6人は差別的扱いを受けていたとする記事を掲載した。

2018年4月17日、界面新聞は、タイタニック号の事故から生還した中国人6人は差別的扱いを受けていたとする記事を掲載した。

記事は、「今から106年前の4月の深夜、絶対に沈まないと言われたタイタニック号が氷山に衝突して沈没し、2224人の乗客のうち1500人以上が犠牲となり、わずか705人だけが救出された」と紹介。この生還者の中には6人の中国人が含まれていた。

記事は、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を引用し、「生還者は全員ニューヨークに到着したものの、米国連邦政府が公布した民族差別に満ちた『排華法』(中国人排斥法)により、6人の真実の物語は意図的に消し去られ、強制的に24時間以内に米国を離れるよう求められた。この時から、6人の中国人はすべての記録から消えた。そのため、彼らの行方は誰も知らず、エリス島に連れていかれ、次の日にAnnetta号に乗って大西洋を引き返し、南に向かってキューバへ行ったとの話があるだけだった」と紹介した。

中国人生還者が差別を受けた別の原因に、タイタニック号の所有者であるジョセフ・ブルース・イズメイ氏の発言も関係していると記事は分析する。「イズメイ氏は、自身の乗った救命ボートに6人の中国人が座席の下に隠れていたのを見たと、後にメディアのインタビューで語った。しかし、当時の資料によると、救命ボートには武装した係員が乗っており、乗船権のある人しか乗れなかったことが明らかになっている」とした。

タイタニック号から生還した中国人6人を描いたドキュメンタリー映画「The Six」のアーサー・ジョーンズ監督は、「中国人6人に関するうわさはどれも不当で、当時の人種差別・偏見という背景が作り出したものだ」との見方を示している。ジョーンズ監督は「我々はすでに出ている報道を受け入れない。100年もの期間、この6人の中国人は不当で不公平な扱いを受けてきた。私たちの撮影したドキュメンタリーは、ようやく6人のストーリーを正確に伝えることができた」とも述べているという。

記事によると、このドキュメンタリー映画「The Six」は、5月に中国で上映される予定で、「上映される前の最後の一時まで、微博(ウェイボー)で6人の中国人生還者に関する情報を集め続ける」とジョーンズ監督は述べているという。(翻訳・編集/山中)

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