南北首脳の夕食会に出される料理と、そこに込められた意味とは?=韓国ネットの反応上々

Record China    2018年4月26日(木) 7時20分

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24日、韓国メディアは、今月27日に板門店で行われる南北首脳会談の夕食会に出される予定のメニューと、そこに込められた意味について報じた。資料写真。

2018年4月24日、韓国・イーデイリーは、今月27日に板門店(パンムンジョム)で行われる南北首脳会談の夕食会に出される予定のメニューと、そこに込められた意味について報じた。

記事によると、用意された夕食にはかつて南北関係の進展に努めた金大中(キム・デジュン)元大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を象徴する料理や材料が含まれている。それだけでなく、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が共有できる料理も準備される予定だという。

まず伝えられているのは、これまで2回行われた南北首脳会談の主人公である金元大統領と盧元大統領を称える食べ物。金元大統領の故郷・新安(シンアン)可居島(カゴド)のニベとナマコが使われたピョンス(=餃子)、盧元大統領の故郷・金海(キムヘ) 烽下(ポンハ)村のカモ農法で作ったご飯とヨモギで作ったみそ汁が用意される。そこに(北朝鮮の)咸鏡道(ハムギョンド)の郷土料理であるカレイの塩辛も提供されるということで、韓国大統領府は「『南と北が一緒になる』との意味を盛り込んだメニュー」と説明しているという。

また、牛の群れを連れて北朝鮮を訪れた現代財閥創業者の故・鄭周永(チョン・ジュヨン)氏が造った忠清南道(チュンチョンナムド)瑞山(ソサン)牧場からは、韓牛焼肉が夕食会のメニューとして選ばれた。韓国を代表する作曲家、故・尹伊桑(ユン・イサン)氏の故郷・統営(トンヨン)の海で獲れたタコで作った冷菜は、前菜として提供されるそうだ。

さらに、文大統領が幼少期を過ごした釜山と、金委員長が留学していたスイス料理も披露される予定。記事ではロスティ(細切りにしたジャガイモで作るパンケーキ)を韓国流にアレンジした料理が用意されると伝えている。発酵させたジャガイモ粉を使うことで、南北で困窮していた当時にジャガイモが重宝されていたという意味を盛り込んだとのこと。また、釜山の代表的な魚マトウダイも焼き魚として提供される。欧州でも高級魚に分類され、北朝鮮海域では捕れないそうだ。大統領府は「文在寅大統領と金正恩委員長が思い出を共有できる食べ物」と紹介しているとのこと。

そして最も注目されている夕食メニューの一つが「平壌(ピョンヤン)玉流館(オンニュグァン)冷麺」だそうだ。文大統領が提案し、北朝鮮側がこれを快諾したとされている。さらに、乾杯酒には「ミョン川(チョン)杜鵑(=ホトトギス)酒とムンベ酒が選ばれたという。前者はつつじの花びらともち米でつくった香り高い酒で、後者は重要無形文化財に指定されている。

この他にも晩さん会ではさまざまな料理が提供される予定だという。

これを受け、韓国のネット上では男性を中心にコメントが続々と寄せられている。記事に掲載されている玉流館冷麺について「おいしそう」との声をはじめ、「大統領府の夕食会の料理はいつも成功してる。今回のメニュー選定もさすが」「いつも意味のあるメニューを選んでくれるからいい」「何だか涙が出てくる」など反応も上々。

メニューもさることながら、首脳会談へのコメントも目立つ。「首脳会談がうまくいって、非核化に成功しますように」「ユーラシアの横断鉄道がソウル・平壌を通って欧州に行ける日が来ますように」「早く平和の日が訪れて平壌に行けたら…」「だんだんと平和と共存の道に進んでいる。積極的に支持し、歓迎します」など南北の平和を願う声が最も多く上がった。

ただし、あるユーザーからは「これが首脳会談?。それとも金正恩の接待?。目的は何?」と鋭い指摘も寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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