中国にもある引きこもり、両親との連絡手段は携帯メールだけ―重慶市

Record China    2012年3月13日(火) 7時5分

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11日、中国・重慶市在住の建設作業員・李中さんは、20歳になる息子のことで深く悩んでいた。彼の息子は昨年ごろから突然引きこもりになり、両親と同居しながらその連絡手段は携帯メールしかなくなっているという。

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2012年3月11日、中国・重慶市在住の建設作業員・李中(リー・ジョン)さんは、20歳になる息子のことで深く悩んでいた。彼の息子・李文強(リー・ウェンチアン)くんは、昨年ごろから突然引きこもりになり、両親と同居しながらその連絡手段は携帯メールしかなくなっているという。チャイナフォトプレスの報道。

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もともと活発でわんぱくだった文強くん。中学を卒業すると職業専門学校に進学したが、「つまらない」といって1年で退学してしまう。警備員、バーテンダーなど職を転々とするも、昨年後半ごろから急にふさぎ込むようになり、部屋から外に出なくなったという。

こんこんと眠り続けるか、携帯をいじっているか。トイレの時はかろうじて部屋の外に出てくるが、1日のうち23時間は自室の中。1〜2週間はおふろにも入らず、着替えもせず、親の留守の間にインスタントラーメンを部屋に持ち込んで食事をとるといったありさま。栄養不良状態で、時々、現実と夢の境がわからなくなっている様子もあるという。そんな文強くんが唯一、夢中になっているのがオンラインゲームを題材としたファンタジー小説。昼夜を忘れて読みふけり、読み終わると近くのネットカフェへ行って新しいものを携帯にダウンロードしてくる。

部屋から連れ出そうとしてもひどく荒れるので、両親も手が付けられない。彼への連絡手段は携帯メールのみだ。「息子よ、誕生日おめでとう。何度かけても電話に出てくれないね」「李文強くん、どうしてそんなに自信を失っているのか、立ち直ってはどうか?」―こうしたメッセージに、返事が返ってきたことは一度もない。

文強くんがこうなってしまった理由に思い当るところのない両親。しかし、友人の談によると、彼は決して人づきあいが嫌いなわけではない。ただ、「何の仕事をしていいかわからない」と悩んでおり、「自分を見失っている」と漏らしていたという。(翻訳・編集/愛玉)

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