2012年3月19日、中国・北京の故宮博物院は昨年5月の展示品盗難事件を受け、セキュリティと職員の防犯意識を強化すると表明した。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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盗難事件があったのは昨年5月8日。故宮博物院では香港の個人博物館「両依蔵」が所蔵するアンティーク家具や小物を展示したチャリティーイベントが開催されていたが、この中の宝石を埋めこんだ金・銀製の化粧品ケースなど9点がなくなった。

警察の捜査の結果、容疑者の男が3日後に北京市内のインターネットカフェで逮捕された。北京市第二中級人民法院（地裁）は19日、この男に対し、懲役13年、罰金1万3000元（約17万1000円）の一審判決を言い渡した。

これを受け、1カ月ほど前に同院の院長に就任した単霽翔（シャン・ジーシアン）氏は「故宮のセキュリティは1970〜90年代に施されたもの。新しい時代のニーズにそぐわない。大幅に強化する必要がある」などと話している。（翻訳・編集/NN）