Record China 2012年3月20日(火) 19時4分
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20日、ソニーの液晶テレビをネットにつないだところ、中国産アニメ4作品が無料で視聴できたとして、著作権側である中国のアニメ会社がソニーを含む2社を著作権侵害で訴え、230万元(約3000万円)の損害賠償を求めた。写真はソニーの3Dテレビ。
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2012年3月20日、法制晩報によると、ソニーのある液晶テレビをネットにつないだところ、中国産アニメ4作品が無料で視聴できた。これが著作権側である中国のアニメ会社の怒りを招き、アニメ会社はソニーを含む2社を著作権侵害で訴え、230万元(約3000万円)の損害賠償を求めた。中国のアニメ・マンガ業界が世界大手企業を相手に著作権侵害を訴えたのはこれが初となる。人民網日本語版が伝えた。
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▽事件の発端
昨年4月、上海水木動画股フェン有限公司のある職員がソニー製液晶テレビ「KDL−40NX710」を購入した。このテレビには、ネットにつなげばウェブサイトを閲覧できるという機能が備わっていた。ネットに接続したパソコン上でソニーが提供する登録用サイトにアクセスし、サイトの指示にしたがってテレビのネット登録を済ませれば、テレビで北京華夏安業科技有限公司が提供する動画サービスを楽しめるようになる。
登録完了後、この職員はテレビの操作画面で華夏安業が提供する「児童向け漫画アニメ」のコーナーをクリックした。すると意外なことに、水木動画が制作したアニメ「中華五千年」とその子会社・億唐動画が制作した「寓言故事」、「孫子兵法」、「成語故事」が現れたのだ。水木動画と億唐動画はソニーと華夏安業にアニメの放映権を提供していない。同職員の報告により、水木動画と億唐動画はソニーと華夏安業を著作権侵害で告訴した。
▽それぞれの言い分
ソニーに電話取材を行ったところ、関係者は「同件は現在訴訟中であり、回答できない」とのことだった。
水木動画の沈副総裁は取材に答え、「大金を費やし、苦労して制作した作品が盗用され、無償で使用されたのでは、オリジナルを作る原動力がなくなってしまう。これでは業界全体が受け身になってしまう」と不満を語っている。
水木動画の責任者は「結果はどうあれ、中国アニメ企業が知的財産権を保護するための初めての戦いはすでに始まった」と語った。(編集/TF)
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