人民網日本語版 2018年5月8日(火) 1時20分
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成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地のパンダの目の周りが黒から白に変色するという状況が多発しており、国内の多くのパンダ愛好家とネットユーザーから注目されている。資料写真。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地のパンダの目の周りが黒から白に変色するという状況が多発しており、国内の多くのパンダ愛好家とネットユーザーから注目されている。科技日報が伝えた。
中国の有名眼病専門家、四川大学華西病院眼科元主任、成都華厦眼科病院業務院長の羅清礼(ルオ・チンリー)教授がこれらのパンダの診断を行い、その結果を提出した。羅氏によると、この具体的な原因については正式発表を待つ必要があるが、人類にも原因不明の同じ症状が出るという。
このことはネットユーザーたちの注目を集め、同基地は先ごろ一部のパンダの目の周辺の毛が抜け落ちており、これについて原因を積極的に確認中で、効果的な措置を講じ治療すると表明していた。
羅氏の他に、国内の有名な皮膚病専門家、四川大学華西病院皮膚科の冉玉平(ラン・ユーピン)教授も診断に加わった。その対象となったのは、同基地のパンダ「勇勇」と「小雅」だ。専門家2人はパンダの目の状況を検査すると報告を提出したが、その原因については結論を下さなかった。具体的な原因については、同基地による統一見解の発表を待つ必要がある。
羅氏によると、人類の同じような症状は「フォークト・小柳・原田病」と呼ばれる。フォークト・小柳・原田病にかかると、ぶどう膜炎や網膜出血・剥離、白斑、脱毛、白髪(髪、眉、まつ毛)、神経系損傷が生じる。
フォークト・小柳・原田病は人の内分泌、ウイルス、免疫と関連する疾患だが、その原因については明らかにされていない。若者や中年の発症が多く、発症率と性別の間にも明らかな関連性が認められない。黄色人種がかかりやすい。数カ月から1年ほどで自然治癒するが、一部の患者は再発を繰り返し、完全な快復まで数年から数十年かかるケースもある。
羅氏は、「しかしパンダの目の周りが白くなるのは、この疾患ではない。2頭の検査により、その可能性は否定された」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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