中国社会科学院の指導の下、SNSプラットフォーム「探探」は1月に報告書「探探Z世代の恋愛・結婚・育児観洞察」を発表した。中国では1995年から2009年までの間に生まれた若者は「Z世代」と総称される。次世代の消費の担い手になりつつある彼・彼女らの恋愛と結婚に関する最新報告を見てみよう。人民網が報じた。

■男性の恋愛・結婚願望は女性より強い

調査によると、Z世代は男女を問わず「独身脱出」の願望が強く、中でも男性のほうが女性よりその願望が強いという結果が出た（70．7％対44．9％）。

恋愛の動機について、「目の前のときめいた人を逃したくない」がZ世代の女性の1位にランクインしたが、一方で男性の1位は「結婚相手を見つけたい」だった。この結果からも、男性は女性より結婚願望が強いが、女性は自分がときめくかどうかを大事にしているという傾向がうかがえる。

■高収入女性に抵抗なし

調査では、約4割の男性が「相手の収入が自分より高い」のを気にしないことが分かった。2．3％の男性と8．8％の女性は「女性の収入が男性より高い」ことを受け入れられないと答えたが、この結果を見ると、今後は女性も男性も結婚相手を選ぶ基準が多元的になっていくだろう。

また、Z世代の女性は経済や考え方の面でも独立していることが分かった。約8割の女性は結婚前に特有財産の証明を行うことを受け入れ、40％以上の女性は結婚前に女性が住宅を購入することに「非常に賛同する」と答えた。

■「割り勘結婚」というスタイル

「AA制婚姻（割り勘結婚）」とは、給料は別々で、借金は自己負担、家庭内で使うお金は割り勘という結婚スタイルだ。調査では、16．4％がAA制婚姻を考えていると明確に表明した。全体的に見ても、経済面でも生活スタイルにおいても、Z世代の若者は平等な恋愛・婚姻関係を求めている。

■恋愛のきっかけ、ソーシャルアプリがトップ3入り

Z世代の恋愛にいたるプロセスの調査で、「知人の紹介」よりも「趣味」、「仕事・学習」、「ソーシャルアプリ」を通じて相手を見つけるのを好むことが分かった。

ソーシャルアプリが最も期待される恋愛ツールのトップ3に入ったのは、スマートフォン、インターネットなどの発展に伴って成長してきたZ世代の恋愛観、人間関係、アイデンティティーがこれらの技術の発展に深く影響されていると言えよう。（提供/環球網・編集/孫ソウ）