2012年3月25日、環球時報によると、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は22日、中国による欧州企業の買収リスクに関する記事を掲載した。欧州債務危機は資金の豊富な中国企業による企業買収を加速させているが、専門家は異なるコスト構造と運用モデルから買収後の経営が順調なものにならない可能性があると指摘している。

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企業の買収合併後の管理を専門に扱うA＆M社は、中国本土企業は買収合併後の経営リスクを過小評価しやすい傾向があると指摘。買収合併すれば経営層や管理者層を換えるという印象を与えると友好的な存在と見なされなくなり、その後の経営も困難になると話している。

2004年末にレノボ（聯想）がIBMのPC部門を買収した後、レノボの上層部は1年以上にわたって旅客機はエコノミークラスを利用し、宿泊も安価なホテルを選んでいたが、元IBMの社員にはビジネスクラスなどそれまでと同様の待遇をさせ、3年もの期間をかけてレノボとIBMの間のコスト・給与システムの差を埋めていったという。

欧米企業なら短期間に完了する買収合併も、中国企業はより長い期間をかける必要があると、専門家は指摘している。（翻訳・編集/岡田）