Record China 2018年5月12日(土) 5時50分
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11日、深セン商報は、中国に学び、研究するのは日本の伝統だとする記事を掲載した。資料写真。
2018年5月11日、深セン商報は、中国に学び、研究するのは日本の伝統だとする記事を掲載した。
記事は、「最近は、『周辺から中国を見る』というのが国内の学界で流行の研究方式になっている」と紹介。「東瀛文人・印象中国」と題して、主に大正時代に活躍した日本の作家などの訪中日記を翻訳して出版した施小●(●=火へんに韋)(シー・シャオウェイ)氏へインタビューした。
施氏は、「日本人の訪中日記を翻訳して紹介することには2つの意義がある」と語る。その1つが「旅行記を通して当時の中国と中国人について理解できること」、もう1つは「当時の日本と日本人も理解できること」。そしてこうした旅行記は、歴史文献というより文学作品的意味合いが強いとしている。
施氏が今回出版したのは、作家の芥川龍之介、谷崎潤一郎、佐藤春夫、村松梢風、東洋学者の内藤湖南の5人の旅行記だ。
記者は、「あなたは20年前にも日本人の訪中旅行記を出したいと考えていたが、なぜ当時そのような考えがあったのか」と質問。これに対し、施氏は「日本人は中国を細かく観察し徹底的に研究しているのに対し、中国の日本研究は浅かった。そのことを指摘する意味もあった。もう一つの理由は、第3者からの見方は中国人にとって参考になるということ。作者は著名な作家たちなので、歴史的価値だけでなく文学的価値もある」と答えた。
なぜ芥川龍之介、谷崎潤一郎、佐藤春夫、村松梢風、内藤湖南の5人を選んだかについては、「日本の近代エリートの中国に対する認識を代表しており、一般人のそれと比べて深みがある」と述べている。
また、「近代中国では訪日した際の旅行記が非常に少ないのに対し、日本人による訪中旅行記が非常に多いことについてどう思うか」と問われると、「当時、訪中する日本人は非常に多かったが、訪日中国人は少なかった。いても留学か仕事の人ばかり。中国の庶民は今と違って経済的理由からも訪日する人はほとんどいなかった」と回顧した。
その上で、「この点からも日本人の学習・研究好きが見て取れる。中国は長期にわたって日本の観察の対象であり、中国に学び、中国を研究することが日本の伝統となっている。近代の日本人は漢学の基礎があり、中国文明にも詳しい。中国に来て感じることや、観察して記憶に残ることが多い。しかし、中国が日本に注目し日本に学び始めたのは清王朝末期から。日本人の研究に対する精神は、今の私たちにとって良いヒントになっている」と語った。(翻訳・編集/山中)
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