密輸のトレンドは家畜?!価格高騰で「肉製品」狙った犯罪が急増―中国

Record China    2012年3月30日(金) 7時34分

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29日、チャイナフォトプレスは中国の密輸の現状について伝えた。密輸というと一般的には、電子製品や文化財、自動車、麻薬などを思い浮かべるものだが、中国では近年家畜や肉製品の密輸が増加している。写真は密輸の摘発押収品。

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2012年3月29日、チャイナフォトプレスは中国の密輸の現状について伝えた。密輸というと一般的には、電子製品や文化財、自動車、麻薬などを思い浮かべるものだが、中国では近年家畜や肉製品の密輸が増加している。

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雲南省昆明市の税関当局の統計によると、2011年の密輸摘発件数は82件で、冷凍肉製品1110.48トンを押収した。摘発総額は1681.46万元に上り、前年よりそれぞれ1.2倍、2.4倍、4.5倍の増加だという。

背景には中国国内の肉製品価格の高騰がある。2011年11月時点の中国の豚肉価格は、1kgあたり17元(約220円)で、米国の1.79倍だった。そのため利益に目がくらんだ輩が密輸に走っている。

これらの密輸は中国の市場や経済に悪影響を与えるだけでなく、食の安全を脅かす。関係部署は摘発を強化しているが、摘発された案件は密輸全体の氷山の一角だという。これらの密輸品は国内市場に流入し、最終的には国民の食卓に上る。密輸品の判別はほぼ不可能に近く、国境近くの雲南省の町に住む人は、密輸品を多く口にしている可能性が高いという。

家畜の密輸者たちが好んで使う手法は、国外で調達した家畜を中国国内に運送した後、現地の家畜と混ぜて飼育し、買い手と取引するというもの。

また密輸者に中には、密輸品運送のために20〜30kmの道を舗装する者もいる。さらに法律のグレーゾーンをついたケースや強気の態度で当局関係者を脅迫するケースも発生している。(翻訳・編集/内山)

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