米同時テロ事件も予言?中国の政治SF小説が隠れた流行に―米紙

Record China    2012年3月30日(金) 8時43分

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28日、中国の政治SF小説が9・11事件の1年前に世界貿易センタービルの倒壊を描いていたことをきっかけに、中国でSF小説が隠れた人気となっている。写真はマンハッタン。

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2012年3月25日、ロサンゼルス・タイムズによると、中国の政治SF小説が9・11事件(米同時多発テロ事件)の1年前に世界貿易センタービルの倒壊を描いていたことをきっかけに、中国でSF小説が隠れた流行となっている。28日付で環球時報が伝えた。

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中国の作家・韓松(ハン・ソン)氏の小説「2066年の西行漫記」は、中国が世界をリードし、米国が内戦と景気低迷にあえぐ2066年が舞台。世界貿易センタービルで囲碁の対局が行われている場面でテロが発生、ビルが倒壊し混乱に陥るシーンが出てくる。

この小説は9・11事件発生の前年にあたる2000年に出版されたが、中国の台頭と米国の衰退は避けられないものだということを予言した内容も相まって注目されており、これをきっかけに中国でひそかにSF小説ブームが起きている。中国の大手SF雑誌「科幻世界」は発行部数10万冊を数えるという。

SF小説が人気となっている背景には、急速な経済成長が繁栄とプライドをもたらすと同時に言いようのない不安感ももたらしていることがあると、記事は指摘している(翻訳・編集/岡田)

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