Record China 2018年5月17日(木) 9時10分
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環球網は12日に「見逃してはいけない日本の話」と題したコラムを掲載した。同メディアの顧問・丁剛氏の日本視察についてつづられている。資料写真。
環球網は12日に「見逃してはいけない日本の話」と題したコラムを掲載した。同メディアの顧問・丁剛氏の日本視察についてつづられている。以下はその概要。
4月下旬、日本と中国の研究者や報道関係者らが両国関係などについて討議する「中日シンクタンク・メディアハイレベル対話」が東京で行われ、参加した。
最終日に福岡県北九州市を訪れ、エコタウン事業を視察した。車で1時間ほどの距離に博多港があり、多くの中国人観光客が訪れている。彼らが買っている製品の中には、リサイクル原料で作られたものもあるかもしれないが、すぐ近くにこうしたリサイクル施設があることを知っている人はどれくらいいるのだろうか。
ペットボトルのリサイクル工場を視察した際、さまざまな色のふたが付いたままプレスされたペットボトルを見て、「リサイクルに影響はないのか」と疑問を抱いたが、案内してくれた女性は、液体とさまざまな色のプラスチックの破片が入った瓶を取り出し軽く振り、色が付いた部分が見事に剥げる様子を実演してくれた。女性によるとペットボトルについている包装紙なども工場内にある設備で自動的に分離することができる。この工場で作られたリサイクル原料は衣服やかばんなどに生まれ変わり、資源の節約や二酸化炭素排出量の減少にも貢献している。
「第4次産業革命」では人工知能やロボット技術、ビッグデータなどが注目を集めているが、日本を視察してそれが全てではないと気付かされた。日本は20年余りも前から環境保護に取り組み、循環経済を確立した。この大きな変化を成功に導いたのは国の管理や人々の習慣と言えるだろう。
日本に住む友人から、徳島県・上勝町を紹介された。調べてみると、世界的に有名なごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言した日本の小さな都市であることが分かった。日本では学校教育により環境保護が人々に根付いており、すでに習慣化している。こうした考えは循環経済にとって強固な土台となっている。
プラスチックの再利用技術は複雑なものではなく、中国はすでに有している。日本との差は、再利用時の二次汚染の防止や、法的な基礎の上に立つ整った循環経済の構築、そして、ごみ分別の習慣化だ。北九州市のエコタウン事業を目の当たりにし、製造業の技術向上だけでなく私たちの日常生活にまで視野が広がった気がした。第4次産業革命、私たちはどんな生活を必要とするのか。日本の取り組みを見逃してはいけない。(翻訳・編集/内山)
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