2012年4月6日、フィナンシャル・タイムズ中国語版は記事「シンガポールへと続く新シルクロード」を掲載した。

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上海で開かれた銀行の富裕層向け業務担当者の勉強会。休憩時間の雑談といえば、急速に増加している中国富裕層がどこに移民しようとしているか、だ。今、一番ホットな移住先はシンガポールであることは間違いない。

この小さな国は今や東洋のチューリッヒとしての地位を確立した。スタンダード・チャータード銀行のシェリー・ダイ氏は、シンガポールは中国富裕層顧客を迎え入れる準備をしていると認めた。中国富裕層にとって香港は中国本土当局と関係が近過ぎる、スイスは遠過ぎることから、シンガポールがまさにうってつけだという。

資産移転だけのものもいれば、映画スターのジェット・リーのようにシンガポール国籍まで取得する者もいる。唯一の不満はシンガポールなまりの中国語が聞き取りづらいこと。シンガポール側も中国人教師を招いて改善を図っているという。もう一つ、今後の課題は違法な金融取引を摘発できるかどうか、金融詐欺などの犯罪を抑止できるかどうかとなる。東洋のチューリッヒではなく、スイスを追い抜く金融大国への道を目指した取り組みが続いている。（翻訳・編集/KT）