Record China 2018年5月22日(火) 20時20分
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21日、斉魯晩報は、「なぜ日本映画は頻繁にパルムドールを受賞できるのか」と題する記事を掲載した。資料写真。
2018年5月21日、斉魯晩報は、「なぜ日本映画は頻繁にパルムドールを受賞できるのか」と題する記事を掲載した。
5月19日に行われた第71回カンヌ国際映画祭の授賞式で、是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞のパルムドールを受賞した。記事は、「是枝裕和監督はカンヌの常連。別に意外なことではなく、日本映画が受賞するのはこれで5回目である」と伝えた。
記事は、是枝監督について「日本の映画界を語る上で避けて語ることはできず、黒沢明、小津安二朗、溝口健二、成瀬巳喜男に次ぐ、世界三大映画祭で輝いている監督」と紹介。2013年の「そして父になる」ではカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、「海街diary」「誰も知らない」「ディスタンス」などの作品も高い評価を得ていることに触れ、「家族をテーマにした映画が得意な小津安二朗氏の後継者とみられている」と伝えた。
そして、「世界三大映画祭で日本の作品はずっと高く評価されている」と指摘し、これは「高いレベルの芸術性と直接関係がある」と分析。「1950年代から70年代にかけて、日本映画は世界の映画界の変革という影響を受ける中で、巨匠を輩出し、アジア映画全体の発展に大きく貢献した」と紹介した。
そして、「90年代中期から映画を撮り始めた是枝裕和監督は、西洋の映画界では『日本映画界の新世代における思想が最も厳粛な監督』と評されている」と紹介。「小津安二朗の作品のような人情派を引き継いでおり、中国の東方美学をも取り入れていて、そのテーマや角度は日本の生活感あふれた作品の極致だ」と評価した。
しかし記事は、「日本映画は国際映画祭で賞を獲得しているものの、日本国内の映画産業の発展は想像するよりも良いものではない」と指摘。「市場と資本の制限を受け、今の日本映画はハリウッド式のような大作や純粋な商業映画は少なくなった。今の主流はアニメの映画化と現代の都市生活に注目した映画の2種類だ」と分析し、「この『現代の都市生活に注目した映画』ゆえに日本の映画人は、成功するためには創作に専念せざるを得なくなっている」と論じた。(翻訳・編集/山中)
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