伊政府が専門チームを派遣、でも自称“イタリアブランド”の取り締まりは前途多難―中国

Record China    2012年4月11日(水) 17時55分

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10日、中国で横行している偽イタリア製品を取り締まるため、イタリア政府が専門チームを中国に派遣し、注目を集めている。写真は広東省で生産していたことが発覚した自称「100%イタリア製」の中国家具ブランド、ダヴィンチ。

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2012年4月10日、中国青年報によれば、中国で横行している偽イタリア製品を取り締まるため、イタリア政府が専門チームを中国に派遣し、注目を集めている。しかし、今のところ目立った成果は上がっていない。

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偽造品に関わる企業の反応は様々だが、「問題ない」と居直る企業もあれば、証拠隠滅に忙しくする企業もあるほか、イタリアそのものを避け「イタリアとは何の関わりもない」と主張する企業も。北京のある企業は皮革ブランド「トスカーニ」を展開し、イタリアを前面に出してきたが、中国青年報などがイタリア政府の偽造品取り締まりを報じると「トスカーニは国内のブランドで、中国で登記され、製造も中国」と方針を180度変えた。中にはウェブサイトを閉鎖してしまった企業もある。

そうした中、「イタリアデザイン」を売りにし続ける企業もある。ある企業はイタリアのブランドを取り込んだとしているが、ブランドはイタリアでは登記されておらず、ただの売り文句に過ぎないことがわかっている。問題が発覚する前に中国企業がイタリアで登記したというケースも。

こうした架空のイタリアブランドを騙ったり、イタリア製であると思い込ませるような売り方をしたりする企業の取り締まりを専門チームは強化したい意向を明らかにしている。イタリア側からは中国政府に偽造の疑いのある30ブランドの存在が指摘されているが、中国側の取り締まりの管轄が中央にあるのか地方にあるのかという問題や、海外でのブランド登録の確認、偽造の認定などに時間がかかるなどの問題から、取り締まりは前途多難が予想されている。(翻訳・編集/岡田)

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