2018年5月23日、人民網の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）アカウントによると、14日に中国四川省成都市●都（●＝卑におおざと）区にある宝石店の従業員が10万元（約170万円）相当のダイヤモンドの指輪40個が入ったかばんをタクシーに忘れるという騒動があった。

後にかばんに気づいた運転手の呉懐安（ウー・ホアイアン）さんは、その場で中身は確認せず、退勤時間が迫っていたため翌日に届けようと考えていた。また、ちょうど遠方へ行きたいという乗客を乗せたばかりだった。しかし、会社から連絡が入り、かばんを忘れた人が焦っていることを知ると、乗客に別のタクシーに乗るよう頼み、直ちに警察へ届けたという。

紛失した指輪が落とし主のもとへ戻るまでの時間はわずか2時間だった。落とし主の易（イー）さんは呉さんの行動に感激し、4000元（約6万8000円）以上の純金のネックレスと現金1000元（約1万7000円）を謝礼として渡し、「運転手さんのきれいな心はこんな品物よりもずっと価値がある」と感謝の気持ちを述べたという。

この出来事について、ネットユーザーからは「四川の人、優しい！」「運転手さんに一生好運がつきますように」など運転手に対する称賛の声がある一方、「40個で10万元なんて、ダイヤの価値はいつこんなに下がったんだ？」「うっかりダイヤ業界のコストをばらしてしまったな」「売るときはいくらになるんだ？」など、指輪の価格に対するツッコミのコメントが多数寄せられている。（翻訳・編集/山口）