中国北部の塩湖が温暖化の影響で枯渇、有害物質を含む砂嵐の元凶に―中国紙

Record China    2012年4月16日(月) 7時13分

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12日、中国北部では地球温暖化の影響で多くの塩湖が干上がり、有害物質を含む砂嵐の発生源となっている。写真は3月、遼寧省瀋陽市で強風から身を守る市民ら。

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2012年4月12日、中国北部では地球温暖化の影響で多くの塩湖が干上がり、有害物質を含む砂嵐の発生源となっている。人民日報が伝えた。

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国家地質試験測試センターの検査・分析結果によると、北京で2006年4月26日と2010年3月19日に発生した黄砂の強い砂嵐「沙塵暴(さじんぼう)」の塩分含有量はそれぞれ2.36%と2.32%で、海水の平均3.5%に近い数値を示した。

国家林業局によると、こうした沙塵暴の発生源は主に内モンゴル自治区西部のバダインジャラン砂漠、トングリ砂漠、ウランプハ砂漠および内モンゴル自治区南部の黄河屈曲部であるオルドス地方、新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠などとなっている。

環境保護活動をしている鄭柏峪(ジョン・ボーユー)氏率いる研究グループが10年近くかけて行った調査によると、北京以北の河北、内モンゴルなどで干上がった塩湖の面積は2000平方キロメートルに達した。うち面積が50平方メートル以上の5つの塩湖が完全に枯渇している。

また、内モンゴル自治区シリンゴル(錫林郭勒)盟の阿巴ガ旗チャガンノール(査乾諾爾)だけで毎年、塩分を含んだ砂嵐が600万t以上も吹き上がっていることも分かった。こうした細かい砂ぼこりが北京にまで到達、黄砂が吹き荒れる期間の上気道炎や接触性皮膚炎、急性結膜炎などの患者数を平常の2〜3割増加させている。(翻訳・編集/NN)

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