中国などで象牙の違法取引、アフリカゾウの生息数が減少―英メディア

Record China    2012年4月16日(月) 19時44分

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13日、密猟者が象牙を得るために大量のアフリカゾウを殺し、象牙の多くは中国などの国に密輸され違法に取引されているという。写真は07年8月、遼寧省瀋陽市で展示されたアフリカゾウの象牙。

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2012年4月13日、英BBC中国語サイトによると、密猟者が象牙を得るために大量のアフリカゾウを殺し、象牙の多くは中国などの国に密輸され違法に取引されている。

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昨年、世界各地で摘発された密輸象牙は膨大な量に上った。ケニアやザンビアなど野生動物の密猟者の取り締まりを強化している国もあるが、コンゴ民主共和国など取り締まりが手薄な地区もあり、毎年数千頭のアフリカゾウが犠牲になっている。コンゴ盆地では森林に生息するアフリカゾウの数が2万頭足らずまで減っていると推測されている。

野生動物の取引を監視する機関、トラフィックのトム・ミリケン氏は「象牙市場の主な顧客は移民グループと中国商人」と証言し、「キンシャサでは毎日アフリカゾウ200頭分の象牙が取引されている」と語る。

また、ケニア野生動物機構の責任者は「空港で逮捕される象牙密輸犯の90%は中国系で、密輸先は中国とその周辺国だ」と話した。昨年マレーシアで摘発されたアフリカゾウ700頭分の大型象牙密輸事件も、中国市場への中継のためだったという。

象牙の国際的な取引は89年に禁止されたが、自然死した象の象牙取引を認めるなど、合法的な取引も一部には存在している。ただし、象牙取扱店は店舗の登記をするとともに、各象牙製品ごとの合法的な取引記録を備えなければならない。しかし、BBCの取材によって、中国国内の多くの象牙取扱店で正規の証書が無いまま象牙製品が販売されていたことが明らかになった。

中国政府は「象牙の違法取引取り締まりには一貫して力を入れており、一つの違法事件だけを取り上げて中国の努力を否定すべきではない」と表明している。(翻訳・編集/HA)

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