中国が生産ラインにロボット導入を許可した真の目的とは?―米華字メディア

Record China    2012年4月23日(月) 5時42分

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18日、中国政府が台湾のEMS大手、フォックスコン(富士康)にロボットの大量投入を許可したのは、労働者の質を高め、給与水準を引き上げるためだと米華字メディアが報じた。写真は広東省の太陽光発電設備メーカー。

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2012年4月18日、米華字サイト・多維新聞は、中国政府が台湾のEMS(電子機器受託生産)大手、フォックスコン(富士康)にロボットの大量投入を許可したのは、労働者の質を高め、給与水準を引き上げるためだと報じた。

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フォックスコンは昨年8月、工場で稼働しているロボットを現在の1万台から来年は30万台、3年後には100万台に増やす計画を発表した。いずれも作業員の代わりに単純作業に従事させるという。

表向きは労働者の待遇改善だが、その背景には中国の人口問題がある。毎年の新規労働力は間もなく頭打ちになる。長く続いた男尊女卑の伝統から、特に中国沿海部の流れ作業ラインの主力である若い女性が今後は減少に転じる。

中国は豊かになる前に高齢化が進んでいく。この流れはもはや止められない。だが、豊かになる方法はある。現在、中国人労働者の人件費はiPhoneやiPadの売値のわずか1〜3%に過ぎない。この割合を大幅に高めることが中国の目的だ。単純作業はロボットに任せて、中国人労働者にはもっとレベルの高い稼げる仕事をさせたい。

西側諸国はまだ中国のこの大きな野望に気付いていないだろう。中国は教育レベルの向上を通じて、資本集約型の生産方式に転換させ、労働者の給与水準を引き上げようとしているのである。(翻訳・編集/NN)

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