海難事故で騎士道精神見られず=生存率高い男性、「女性・子どもを優先」は全くの幻想―スウェーデン

Record China    2012年4月22日(日) 9時55分

拡大

19日、海難事故における女性・子どもの生存率は男性より高いはずだと思われてきたが、実際は全く反対であることを、スウェーデンの学者らが突き止めた。写真は12年1月、大型クルーズ船「コスタ・コンコルディア号」の座礁事故で助かった人たち。

(1 / 8 枚)

2012年4月19日、海難事故における女性・子どもの生存率は男性より高いはずだと思われてきたが、実際は全く反対であることを、スウェーデンの学者らが突き止めた。網易探索が伝えた。

その他の写真

海難事故の現場では女性と子どもを先に助けるという「海の騎士道精神」が当たり前のように思われてきたが、それは全くの幻想で、実際は真っ先に逃げ出す男性が多いことが分かった。スウェーデン・ウプサラ大学の経済学者、ミーケル・エリンデル氏とオスカル・エリクソン氏が1852年から2011年までに起きた海難事故18件について調査したところ、女性の生存率は男性の約半分、船長や船員の生存率も乗客より明らかに多かった。

「海の騎士道精神」が発揮された典型として語り継がれている有名なタイタニック号の事故では、女性・子どもの生存率が70%に対し、男性の生存率はわずか20%にとどまった。これについて、エリクソン氏は「単なる例外」とし、通常の海難事故では男性が女性や子どもを押しのけてでも自らが生き残ることに必死になるという姿が浮き彫りとなった、と指摘した。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携