2018年6月12日、聯合ニュースなど複数の韓国メディアは、米朝首脳会談のためシンガポールを訪問中の北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長が、11日夜に“サプライズ外出”したと伝えた。

記事によると、シンガポールのセントレジスホテルに宿泊中の金委員長は11日午後9時4分（日本時間午後10時4分）に満面の笑みを浮かべてロビーに登場し、すぐに専用車に乗ってホテルを出発した。外出には、金委員長の妹・金与正（キム・ヨジョン）労働党第1副部長、李洙ヨン（リ・スヨン）副委員長、李英浩（リ・ヨンホ）外相、努光鉄（ノ・グァンチョル）人民武力相、金昌善（キム・チャンソン）国務委員会部長、金聖恵（キム・ソンヘ）統一戦線部統一戦線策略室長、金成男（キム・ソンナム）党国際部第1副部長らが同行したという。

金委員長らはシンガポールの代表的な観光名所を散策。最初の訪問場所はシンガポール東南部のマリーナベイにある超大型植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」だった。ここで金委員長は、シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相と与党有力政治家のオン・イェクン前教育大臣らとともに笑顔で自撮りを楽しんだ。

続いてマリーナベイ・サンズホテルの展望台に上がり夜景を鑑賞し、エスプラネード、マーライオンパークなどにも立ち寄り、午後11時22分ごろ宿泊先のホテルに戻ったとのこと。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「写真に写っている姿を見ると明るい青年といった感じだね」「彼の穏やかな顔を見て、北朝鮮の市民も安心するだろうな」「笑顔が結構かわいい」など金委員長への好意的な意見とともに、「もっと楽な服装の方がいいと思うよ」と服装に言及する声も寄せられた。

一方で「叔父や兄を殺害した疑惑もあるからな…」と、安易に金委員長に好意を寄せることへ警鐘を鳴らすコメントもあった。（翻訳・編集/三田）