Record China 2012年4月26日(木) 11時32分
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20日、英国の環境情報サイトが中国・北京の天安門広場地下に存在する巨大シェルターについて、「徐々に埋められつつあるようだ」と紹介した。写真は北京の巨大シェルター。
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2012年4月20日、英国の環境情報サイト「Environmental Graffiti」が中国・北京の天安門広場地下に存在する巨大シェルターについて、「徐々に埋められつつあるようだ」と紹介した。23日付で環球時報が伝えた。
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「北京地下城」と呼ばれる巨大シェルターは珍宝島(ダマンスキー島)事件で中ソ関係が一触即発となった1969年に工事が始まった。地下8〜18mの深さに掘られた地下通路の総面積は85平方キロメートル。北京市内を網の目のように走っており、中南海、故宮、天安門、駅など重要地点を結んでいる。
当時の北京市民約600万人の40%を収容できるよう設計された。通風設備が十分に整っており、水や食料も完備。医療、教育、レストラン、映画館のほか、ショッピング施設やローラースケート場までそろっている。だが、その後に国際情勢の緊張が緩和され、工事は1979年にストップした。
こうして、「地下城」の存在は多くの人の記憶から消え去り、観光客だけに開放された「影の都市」に。貧しい農民工(出稼ぎ農民)向けに安価な食堂や商店、旅館なども作られた。そして、北京五輪(2008年)の建設ラッシュが始まった2000年、行政は再びこの地下迷宮を開放、大勢の観光客が押し寄せるようになる。
ところが、その7年後、今度は規制が始まった。だが、すでに10数年も住みついている人もおり、立ち退きは思うように進まない。一方、地下通路は老朽化しており、安全面も心配されている。あまりにも粗末な作りのため、地下鉄の延伸や高層ビルの建設にも影響が出ている。
では、この冷戦の遺跡は今後どうなってしまうのか?多くの報道で「徐々に埋められているようだ」と伝えられている。さらに、一部の旅行会社では「観光を考えている方は、消え去ってしまう前にどうかお早めに」と案内しているという。(翻訳・編集/NN)
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