2012年4月26日、韓国の漁船乗組員10名を救助した浙江省台州の漁師に、韓国警察庁から感謝状が届いた。銭江晩報が伝えた。

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4月20日、長期間の操業で体調を崩し、港に戻ろうとしていた「浙嶺漁20198号」の船長、陳新輝（チェン・シンフイ）さんは、遠くの方で沈没しかかっている船を目撃した。付近を捜索したところ、救命いかだに乗って漂流していた韓国籍の漁船乗組員10名を発見、荒天の中で救助作業が行われ、全員が無事救助された。

陳船長は感謝状が贈られたことについて驚きの表情を浮かべ、「海でこういうことがあれば助けるに決まってるさ。何も大したことはしてないよ」と語った。

感謝状は4月24日に台州市海洋漁業局宛に贈られたもので、韓国語と中国語で書かれていた。差出人は韓国南海地方海洋警察庁の警察官、チェ・サンワンさんだった。

感謝状には、「もう少しで多数の命が失われる事故になるところでした。悪天候にもかかわらず、身の危険を冒して乗組員10人全員を救ってくれたことに対し、大韓民国国民として心からの感謝を申し上げます」、「どのような国籍であろうと、人の命を救うのは尊い行為です」など、賞賛の言葉が並んでいた。

感謝状の結びには、「韓国と中国の友好関係が、これからも発展し続けることを願います」と書かれていた。海を越えて届いた感謝状を読んだ陳船長は、「あの時は何も考えていなかった。われわれ漁師が海で遭難している人を見つければ、救助するのは当たり前のことだよ」と語った。（翻訳・編集/岡本悠馬）