「娘の遺産は全額わたしに」アニタ・ムイの実母、裁判費用払えず破産宣告―香港

Record China    2012年4月28日(土) 11時26分

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26日、80年代の香港で絶大な人気を誇った歌手アニタ・ムイの遺産をめぐる騒動で、その全額を相続すると主張していた実母が、破産宣告を受けた。写真はアニタの実母。

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2012年4月26日、80年代の香港で絶大な人気を誇った歌手アニタ・ムイ(梅艶芳)の遺産をめぐる騒動で、その全額を相続すると主張していた実母が、破産宣告を受けた。環球時報の報道。

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香港では誰もが知る大スターだったアニタ・ムイ。しかし2003年末、子宮頸がんのため40歳の若さで他界した。もちろん、その遺産は多額に及ぶものだったろう。アニタが生前にまとめた遺書では、その遺産で基金を設立するとしていた。母親の覃美金さんに対しては、その中から生涯にわたって毎月7万香港ドル(約72万円)の生活費を渡すことなどを指示。そのほかには、甥や姪の進学資金を供出することも希望しており、実母の死後は、残額すべてを仏教団体に寄付するとしていた。しかし、これを不服とした覃さんは2004年、遺産全額を相続する権利があると主張して裁判を起こした。2011年5月には上告を棄却され、完全な敗訴が確定している。

その間、月7万香港ドルとされていた生活費は15万香港ドルにまで増額。しかし、度重なる裁判の費用がかさみ、その半分は「借金返済に充てている」としていた覃さん。母子家庭で4人の子供を育てたが、幼少から歌の才能で頭角を現したアニタを4歳のころからステージに立たせ、家計の助けとしていた。あの手この手で遺産を手に入れるための訴訟を起こしたため、弁護士への報酬220万香港ドル(約2280万円)は未払いのまま滞っており、その件についても長年にわたる裁判沙汰になっていた。覃さんは弁護士の不手際を指摘し、その半額は勝訴後に支払うとしていたが、最終的には敗訴に終わったため、総額226万4000香港ドルに上った費用は宙に浮いた。そしてこのほど、破産に至ることになる。(翻訳・編集/愛玉)

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