情報封鎖と隠蔽がゆがめた中国の事件報道=被害者への人道的配慮も欠如―中国

Record China    2012年4月30日(月) 6時40分

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26日、泛媒研究院は記事「中国の事件報道における3大問題」を掲載した。情報封鎖・隠蔽などの問題を指摘している。写真は2005年、吉林省化学工場の爆発事故。流出した化学物質が松花江を汚染した。

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2012年4月26日、泛媒研究院は記事「中国の事件報道における3大問題」を掲載した。

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21世紀に入ってから中国のメディア、世論は厳しい規制から緩和へというトレンドの中、事件報道は大きく変化した。残された問題を大きく3点にまとめた。

第1に「情報封鎖により報道のタイミングを逃してしまうケースがあること」である。1994年の千島湖フェリージャック事件では、船員・乗客32人が死亡したが、うち24人は台湾人だった。中台関係への影響を恐れ、中国本土メディアは事件の11日後にようやく報道した。

第2「具体的かつ詳細な総括的報道をしないケースがあること」である。詳細を明らかにすることで社会がパニックに陥るのではとの政府の懸念がある。2005年の松花江化学物質流入事件では、当初「水道管の修理」名目での断水と報道。さまざまな猜疑とデマを招くことになった。

第3に「人道的配慮に欠けるケースがあること」である。例えば災害報道では、記者は「生々しい場面」を求めて現場に入るが、取材の過程で被害者を苦しめることも少なくない。(翻訳・編集/KT)

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