「薄煕来・王立軍コンビが胡錦濤国家主席を盗聴していた」は全くのデマだ―香港メディア

Record China    2012年5月2日(水) 9時25分

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30日、香港中国通信社は、薄煕来・前重慶市委書記、王立軍副市長が胡錦濤国家主席の電話を盗聴したという報道を全面的に否定した。写真は薄熙来氏。

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2012年4月30日、香港中国通信社は、薄煕来(ボー・シーライ)・前重慶市委書記、王立軍(ワン・リージュン)副市長が胡錦濤国家主席の電話を盗聴したという報道を「北京からの権威ある情報筋」からの情報として「全くのデマ」であると全面的に否定した。

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また、米紙NYタイムズは、谷開来(グー・カイライ)氏による英国人ヘイウッド氏の殺害について、中国政府はあくまでも個別の事件であることを強調するため、当局が彼女の供述を公開することを検討していると報じた。

また、新華社は「西側メディアは根拠のない報道を繰り返して読者をミスリードしている。一部メディアは読者獲得のために未検証のデマを捏造している」と主張する英文記事を発表、今回の事件が政治闘争とは無縁のものであることを強調した。

一方で東方日報は、薄煕来氏の失脚により汪洋(ワン・ヤン)氏の常務委員入りが近くなったと報じている。薄熙来は第十七回全国代表大会後まもなく重慶市委書記に就任、汪洋氏は重慶市委書記から広東省委書記に就任した。賀国強(ホー・グオチアン)、李長春(リー・チャンチュン)両常務委のように、重慶・広東の書記は常務委員に最も近いポストだと言われている。

また、明鏡網は汪洋氏について「胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席の教え子であり、温家宝(ウェン・ジアバオ)首相の信頼も厚い。重慶市委・広東省委書記を歴任という経歴は極めて異例であり、常務委員入りしても何ら不思議ではない」と報じた。だが、汪氏は若く、十八大で常務委員会入りすれば二期連続で務めることになり、将来的に大きな政治的影響力を持つことが予想される。そのため、権力のバランスを取ろうとする勢力の妨害を受ける可能性もある。将来の最高権力者にとって、あまりにも強い力を持った人物と十年間協力するのは望ましいことではないからだ。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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