医療ミスで患者が死亡?病院関係者の土下座動画が流出、理不尽な遺族の要求が明るみに―陝西省横山県

Record China    2012年5月3日(木) 10時39分

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2日、中国・陝西省の医療機関が医療上の過失致死で訴えられ、3月末から営業停止、病院関係者が被害者遺族に土下座する騒動になっていると報じられた。写真はその様子を収めた動画から。

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2012年5月2日、南海網によると、中国・陝西省横山県にある医療機関が医療上の過失致死で訴えられ、3月末から営業停止、病院関係者が被害者遺族に土下座する騒動になっている。

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この医療機関が営業停止になった原因は3月8日、地元有力者一族であるエン(門+三)家の5人が食中毒になったことから始まった。収容先の百信医院は患者に胃洗浄を行い、4人はほどなく回復した。しかし、70代の男性1人が重症で、楡林市内の別の病院に転院するも、深夜になって死亡した。家族はこの突然の死を受け入れられず、病院側の過失により死亡したと認識。病院側は賠償金による解決を持ちかけたが合意に至らず、現在、病院は営業停止しているという。

最近、この医院の院長が被害者の追悼会会場を訪れ、病院関係者とともに土下座、謝罪している3分22秒の動画がインターネット上に投稿され、話題となっている。院長は鼻水を流しながら嗚咽し、「一家の信頼を裏切り、生涯にわたる後悔の念を抱いている」などと述べ、40人以上の病院関係者が被害者の遺影前で土下座するという内容だ。土下座に加わったというある病院関係者は、「病院側の過失による死亡だとは証明されていないが、エン家は現地で絶大な勢力を持っているため、全く反論できない」と話している。この弔問時も正門ではなく、裏門から入るように指示された。

エン家側の言い分では、土下座に関しても、営業停止に関しても、病院側の自主的な判断による行為だという。エン家からは3カ月の営業停止と職員の再教育を申し入れ、これに反して営業再開した場合、違約金として300万元(約3826万円)の支払いを要求していたことは事実。しかし4月に入り、病院が秘密裏に開業していることが判明し、実力行使に訴えたのだと説明している。法律専門家は、この協議内容自体が無効で、医療機関に営業停止を求めることができるのは衛生関連当局のみだとしている。また、医療上の過失致死と証明できていない現段階で、賠償金額を決めることも不可能だという。(翻訳・編集/渡邊英子)

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