旅客の4分の1が中国人に、中国市場に期待を寄せる世界の航空会社―中国メディア

Record China    2012年5月5日(土) 6時24分

拡大

2日、世界の航空会社が相次いで中国市場に焦点を合わせ、中国人観光客の海外旅行をより便利にするため、直行便やチャーター便の路線をいくつも開通させている。写真は海口美蘭国際空港。

(1 / 3 枚)

2012年5月2日、人民網日本語版によると、南アフリカ航空、スイス航空、シンガポール航空、ルフトハンザ・ドイツ航空、スカンジナビア航空をはじめとする世界の航空会社が相次いで中国市場に焦点を合わせ、中国人観光客の海外旅行をより便利にするため、直行便やチャーター便の路線をいくつも開通させている。

その他の写真

▽世界の航空旅客の4分の1は中国から

南アフリカ航空は今年初め、北京とヨハネスブルクを結ぶ直行路線を開通させ、中国・南アフリカ間の直行便がついに実現した。同便は週3便、飛行時間は約15時間で、これまで乗り継ぎにかかっていた時間が大幅に短縮される。

スイスインターナショナルエアラインズはこのほど、北京・チューリヒ間の直行便を開通した。現在は週5便で、今月31日からは週7便になる。同社は上海と香港への便をすでに運航しており、北京はサービスを展開する3番目の都市となった。

シンガポール航空は1985年に中国市場に進出して以来、中国を重要市場の一つと位置づけてきた。今年3月25日からは、同社と子会社の地域航空会社・勝安航空(シルクエアー)とで毎週100便以上を運航し、中国本土とシンガポールの間を結んでいる。北京発便は週28便、上海発便は週35便、広州からシンガポールへの直行便は週12便に上る。過密な便数と路線網によって、中国の旅客に便利で迅速な選択肢を提供し、シンガポールを中継地として、同日内にオーストラリア、ニュージーランド、西アジア、アフリカ、欧州などの目的地に出発することが可能になっている。

全日本空輸(ANA)はこれまでに日中路線21本を開通し、中国の11都市から日本の主要空港へ毎日26便の直行便を運航している。ANAはスターアライアンスに加盟する中国国際航空との間で他社に先駆けてコードシェアを実現し、カバー範囲が最も広い日中間の航空路線ネットワークシステムを構築した。中国を出発する観光客は、その日のうちに日本のほとんどの都市に到着することが可能だ。

メガモルディブ航空は北京、上海、重慶とマレを結ぶ直行便を開通しており、今年は新型航空機を導入して5本の新路線を開通する予定だ。今月20日以降は北京からの直行チャーター便を倍に増やし、これまでの5日に1便を5日に2便に調整するとしている。

世界の航空会社は中国での発展をますます重視するようになっており、これは中国の巨大な市場空間と切っても切り離せないことだ。ある海外航空会社の予測によると、今後3年以内に、世界の航空産業の旅客は約8億人になり、うち4分の1以上にあたる2億1400万人が中国からの旅客になる。中国は世界の航空輸送量の増加に最も大きく貢献することが予想される。

▽目線の先は二線都市に

世界の航空会社は北京、上海、広州などの一線都市だけでなく、二線都市にも目を向け始めている。武漢西安瀋陽アモイ青島といった二線都市には、航空機を利用して出入国する旅客がすでに多数あり、国際路線を増やして旅客の伸びに対応する必要に迫られている。

ルフトハンザ・ドイツ航空は今年3月に瀋陽・フランクフルト路線を開通し、瀋陽桃仙国際空港初の欧州への直行路線となった。毎週火曜、木曜、土曜に瀋陽を出発し、月曜、水曜、金曜に瀋陽に到着する。この路線は瀋陽にとって真の意味で初めての欧州路線であり、同路線開通によって東北3省の旅客は上海や北京を経由しなくても欧州に行けるようになり、移動時間が大幅に短縮されることになる。

勝安航空は成都、重慶、アモイ、深セン、昆明、長沙などに拠点を設置した。4月24日にはシンガポール・武漢直行便を開通し、週3便を運航して、華中エリアや華南エリアからの旅を便利にするサービスを提供している。

フィンエアーは今月9日から、重慶・ヘルシンキ路線を開通する。これは重慶にとって初めての欧州直行路線であり、西部地区にとって初めての欧州直行路線でもある。開通当初は週4便を運航し、年間のべ約10万人の旅客を見込む。

韓国の大韓航空は近く韓国から桂林へのチャーター便22便を運航し、韓国の旅客を桂林観光へと運ぶ予定だ。11年末現在、同航空は中国の23都市へ30本の路線を開通している。湖北省観光局との間で調印した戦略的協力合意により、今後は各路線の便数を適宜増やしたり、ソウル・武漢直行便を開通したりして、武漢を韓国人観光客の中国各地への移動に際しての最も重要なターミナルにする計画だという。

▽中国人観光客の特色あるサービスを提供

世界の航空会社が中国市場に進出する時には、さまざまな位置づけを行い、特色あるサービスを備えてやってくるのが常だ。中国の旅客によりよいサービスを提供するため、南アフリカ航空は北京・ヨハネスブルク直行便に中国語が話せる乗務員を1人以上配置し、スイスインターナショナルエアラインズは北京・チューリヒ間のすべての便に中国籍の乗務員を配置する。

ANAは中国語のホームページの充実を図り、中国の旅客のネット予約を可能にしている。日本国内では中国人旅客に便宜をはかるため、各地の空港カウンターすべてに中国語が話せる人員を配置し、表示や案内などはすべて中国語を併記。同社の公式ブログでは、無料で日本を体験できるさまざまな機会を提供する。

シンガポール航空は中国を出発するすべての便のすべての座席に、娯楽システムの「銀刃世界」を装備し、中国語のシステム操作案内を提供する。旅客は同システムを利用して、テレビを見たり、ゲームをしたり、音楽を聴いたりすることができる。中国を往復するすべての便に中国籍の客室乗務員を配置し、中国の旅客によりよいサービスを提供することを目指す。中国籍でない客室乗務員も中国語でのやりとりが可能だ。中国市場をにらんだキャンペーン活動も恒常的に展開しており、先月1日からは、毎月1−15日の間に同社または勝安航空の公式サイトを訪れるだけで、2カ月先までの航空券を割引価格で予約購入することができるというキャンペーンを行っている。(編集/TF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携