長時間座ると死亡リスクが上昇―WHO

Record China    2012年5月11日(金) 16時19分

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8日、世界保健機関(WHO)はこのほど、オフィスで毎日平均5時間以上座っている人を対象にした調査結果をまとめ、毎年200万人以上の人が長時間座っていることが原因で亡くなっていると発表した。資料写真。

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2012年5月8日、揚子晩報によると、世界保健機関(WHO)はこのほど、オフィスで毎日平均5時間以上座っている人を対象にした調査結果をまとめ、毎年200万人以上の人が長時間座っていることが原因で亡くなっていると発表した。人民網日本語版が伝えた。

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長時間座っているだけで本当に病気になったりするのだろうか?これはまんざら脅しではないようだ。長時間座っていると、短期的に見れば、コレステロールの代謝が妨げられ、長期的に見れば、心臓病や肥満を誘発する原因ともなり、1日、6時間座っている人は、3時間しか座っていない人に比べて、15年以内に死ぬ確率が40%も高いという。

「下半身」に問題が発生しやすい

男性は長時間座っていると前立腺炎になりやすい

ある病院の泌尿外科の問診データによると、前列腺炎の患者が同科の問診の約70%を占め、そのうちのほとんどがマイカーを持っていたり、オフィスで働いたりしている人達だ。さらに、会議によく参加する人も前列腺炎にかかりやすい。長時間座っていると、上半身の重みがすべて下半身にかかり、陰部に位置する前列腺の血液循環が悪くなり、炎症を起こしやすくなるなど打撃を受けるというのが、その原因だ。

女性は長時間座っていると不妊症になりやすい

2007年に湖北省武漢市で開催された「第7回全国中国・西洋医学結合産婦人科学術会議」では、復旦大学上海)の産婦人科専門家が、「オフィスで長時間座って働いている女性の卵巣は酸欠状態になりやすい。これは現在、不妊症の女性が増加している大きな原因の一つだ」と指摘した。長時間座っていると上半身の重みが下半身にかかり、下腹部の血液循環が悪くなり、卵巣に供給されるはずの酸素が不足し、不妊症の原因になるというのだから、本当に「座る」という動作を甘く見ることはできない。

長時間座っていると寿命が縮む 死亡リスク46%増

オーストラリアの最新の研究結果によると、長時間座っていると、血管内壁にへばりついて動脈硬化を引き起こすコレステロールを引き抜いて、肝臓まで運ぶ善玉(HDL)コレステロールの働きが悪くなり、心血管疾患を患うリスクが高まる。そして1日6時間以上座っている人の死亡率は明らかに高いという。

オーストラリアの研究員は国内の糖尿病や心臓・脳血管疾患、肝臓病の発病情況を調べるために、心臓・脳血管疾患を患った経験のない25歳以上のオーストラリア人8800人(男性3846人、女性4954人)を対象に、過去1週間にテレビを何時間見たかなど生活習慣に迫る調査を実施。同時に血液サンプルも採集し、コレステロール値や血糖値などのデータも収集した。同調査では、毎日1時間テレビを見るごとに、心臓・脳血管疾患で死亡するリスクが18%高まり、その他の原因で死亡するリスクも11%高まることが明らかになった。年齢や性別、ウエスト、運動の習慣などの要素を考慮に入れても、結果は変わらないという。

さらに、1日4時間以上テレビを見る人は2時間以下の人に比べて、心臓・脳疾患で死亡するリスクが80%も増加し、その他の原因で死亡するリスクも46%高まる。(編集/TF)

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