かつて「携帯輸出大国」だった韓国、15年ぶりに最低を記録=韓国ネット「半導体だけで国を支えている」

Record China    2018年6月13日(水) 6時20分

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11日、韓国・世界日報によると、ここ数年下落傾向が続いていた韓国の携帯電話の海外売上高が今年、15年ぶりに最低水準に達した。資料写真。

2018年6月11日、韓国・世界日報によると、ここ数年下落傾向が続いていた韓国の携帯電話の海外売上高が今年、15年ぶりに最低水準に達した。

科学技術情報通信部と韓国統計庁によると、今年1~4月の携帯端末の輸出額は48億973万ドル(約5400億円)で、前年同期比で26%減少した。これは1~4月基準で、03年の45億5305万ドル(約5000億円)以来15年ぶりの低い値で、10年前である08年の111億6618万ドル(約1兆2300億円)に比べて半分以下に下落したことになる。月別基準では25カ月連続で減少を続けている。

韓国の携帯電話輸出は、スマートフォンの輸出が増え始めた14年以降に80~90億ドル(約8800億~9900億円)台を維持し、韓国の輸出主要製品といわれていた。しかし16年第2四半期(4~6月)以降、中国企業との競争激化や生産拠点の海外移転などで急激に減少。スマートフォンの海外生産比率は10年には約16%であったが、11年57%、12年80%、16年90%と着実に増加している。4月には、世界的なスマートフォンの競争激化で、携帯電話の完成品輸出が55.2%急減した3億7000万ドル(約410億円)を記録。部品輸出も海外生産の増加と現地調達拡大などにより、31.4%減の6億8000万ドル(約750億円)にとどまった。

専門家は「米国など主要市場でプレミアムフォンをベースに中国企業に対する競争力を確保することはもちろん、最大の市場である中国内販売を増やす現地化戦略も必要」と指摘しているという。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「韓国は人件費が上がってしまったから、製造拠点が海外に移るのも仕方ない」「韓国は組合の力が強いからな…」など、製造拠点の海外移転の原因に言及する意見が寄せられている。

また「スマートフォン、鉄鋼、自動車、すべて不況。半導体だけで国を支えている」「大丈夫、サムスンには半導体がある」など、サムスン電子の半導体事業への期待の声も。

その他「今はスマホの新機種が出ても、機能に目新しさがないから買い換える人が減ったんじゃないのか?」と、スマホ全体の売上減少についてのコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

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