食事、ホテルに問題あり。帰りの船は予約なし。さんざんなツアーに怒り爆発!―広東省広州市

Record China    2007年2月27日(火) 22時3分

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楽しい中国正月を過ごすために「海南ツアー」に参加した、広州市の26人。食事と宿泊施設のレベルは低く、追加料金まで支払ったそうだ。その上帰りの船が手配されていなかったため、一日かけて自分たちで帰ってきたという。このさんざんな旅行に、彼らは怒り心頭だ。

2007年2月26日夕方、広東省広州市の中山五路にあるビルの前で、抗議行動を行う人たちの姿があった。

彼らは、このビルに事務所を持つ「広東省職員国際旅行会社」に対して、抗議をしているという。この旅行会社主催の海南ツアーに参加したという彼らは、事前に聞いていた旅行内容と実際の内容が全く違っていたことで、抗議をしている、とのことだった。

2月20日、広州から列車に乗って出発した彼らだが、海南省の海口市に到着した後は、現地の旅行会社の添乗員が世話をしてくれたという。しかし、提供された食事と宿泊施設の質が悪く、その上追加料金まで請求されたそうだ。楽しい中国正月にしたいという気持ちでツアーに参加した全員が、クレームを出さずに我慢したことで、ツアー日程は無事終了できたそうだ。しかし帰途、大問題が起こった。

2月23日の夕方、全日程を終えた彼らは、海口市の秀英埠頭に着き、広州に戻る船を待った。だが、船の係員に突然「乗船不可」と言われ、さらに満員だったために、切符を購入することもできなかったという。そしてその時には、現地添乗員の姿は消えていたそうだ。

帰る手段を失った26人のツアー参加者は、海南省観光局に苦情を訴え、午後11時発の海安行きの船になんとか乗ることができ、24日の午前1時に到着した。しかし、さらに彼らを怒らせたのは、約束したはずの迎えのバスが来なかったことだ。旅行会社の説明によると、車両故障のために対応できなかった、とのことである。港に残された26人は雨の中で一晩を過ごし、空腹と疲労で辛い思いをしたという。そして、「旅行会社に連絡してもらちがあかない」と思った彼らは、夜が明けると、自分たちで帰る方法を考えて、何とか広州に帰ることができた。

こんなさんざんな体験をした、彼らの怒りがおさまるはずはない。そのためこの日、旅行会社のビルに集合し、抗議行動を行った、という訳だ。抗議を受けた広東省職員国際旅行会社の責任者は、「しっかり対応する」とコメントし、具体的な対応策をこれから相談する、と表明している。この日は警官も駆けつけて、ビルの周辺はちょっとした騒ぎになっていた。(編集・饒波貴子)

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