Record China 2018年6月13日(水) 23時40分
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北京青年報など中国メディアによると、北京市は今年(2018年)、公園や緑地帯の樹木を荒らす害虫の天敵を、過去最大の6億5000万匹放出し被害を軽減する。関係者は天敵利用を「生物兵器」と表現した。
北京市では、公園などの樹木を荒らす害虫駆除のために、すでに天敵の放出が主要な方法になっている。2018年には、頤和園、天壇公園、中山公園、景山公園など、古木の多い公園を中心に過去最大の6億5000万匹を放出する。
放出される天敵は10種類以上あるが、最も多いのはサビマダラオオホソカタムシと、中国で管氏腫腿蜂と呼ばれる、1970年代に同国内で存在が確認されたアリガタバチの1種だ。北京市内で樹木に最も大きな被害をもたらしているのはカミキリムシの仲間だが、サビマダラオオホソカタムシや管氏腫腿蜂はカミキリムシの幼虫に産卵し、孵化した後はカミキリムシの幼虫を食べて殺してしまう。
北京市内では蛾の1種であるアメリカシロヒトリも幼虫が樹木の葉を食い荒らす害を発生しているが、蛾の捕獲器も設置するという。
北京市公園管理センター総合処の朱英姿(ジュウ・インズー)副処長は天壇公園を例として、同公園には樹齢が1000年級の「生きる文化財」とも言える古木が3562株あると説明。害虫の中には古木を好む種類もあり、殺虫剤などでは退治が難しい。さまざまな試みを繰り返した結果、管氏腫腿蜂を「生物兵器」として利用することになったという。(翻訳・編集/如月隼人)
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