Record China 2018年6月13日(水) 14時50分
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13日、韓国・中央日報が、米朝首脳会談の結果に対する専門家へのアンケート調査を実施した。写真は金委員長。
2018年6月13日、韓国・中央日報が、米朝首脳会談の結果に対する専門家へのアンケート調査を実施した。
中央日報は、米朝首脳会談の結果を0~10点で評価(10点が高評価)するアンケートを実施。その結果、米外交協会(CFR)のスコット・スナイダー研究員は「今回の共同声明はあいまいなだけでなく、基礎的な内容に過ぎなかった。両首脳が成し遂げたことは、あえて共同声明がなくても可能だっただろう」と述べ、会談結果を3点と評価した。
また、ブルッキングス研究所のジョン・パク韓国碩座教授は「金正恩(キム・ジョンウン)は実体のある譲歩をせずとも、暫定的利益(米韓合同訓練の停止、在韓米軍の撤収、トランプ大統領との2次首脳会談)を得た」と診断し3点を付けた。米ナショナル・インタレスト・センター国防研究部長のハリー・カジアニス氏の評価も3点だった。
一方、高得点の7点を付けた専門家は2人いた。ジョンズホプキンス大学国際関係大学院外交政策分析研究所のカラー・フリーマン理事は「今回の会談で具体的な結果が出るのは非現実的だった」と述べ、コロンビア大学韓国学研究所のチャールズ・アームストロング所長は「(両首脳が)原則と目標に関連し、非常に重要な宣言をした」と語った。
また、新米国安全保障センター(CNAS)のパトリック・クローニン上級顧問は「長年敵対していた両国が史上初の外交的アプローチを取ったという点で高い評価を与えたい」とし、唯一10点満点を与えた。点数を付けていない2人を除くと、10点満点評価で平均点5.5点の評価となった。
会談結果に7点を付けたフリーマン理事は「金正恩が大勝利を収めた」と評価し、「核兵器を持っていても以前の北朝鮮指導者が得られなかったものを得た」と述べた。また、アームストロング所長は「金委員長が勝者であった」とし、「金委員長は外交舞台でトランプ大統領と同等に認められ、何の譲歩もなしに米国との関係改善をすることに成功した」と主張した。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは5000件に迫るコメントが寄せられており、この問題への関心の高さがうかがえる。コメント欄には「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)の抜けた交渉が平和に役立つのか?」「南北分断を利用して北朝鮮は最大の利益を狙っている」「金正恩が勝者か…」「在韓米軍は本当に撤収するのか。これで最終決着つけられるの?」など、今回の米朝会談の成果に対し多くの疑問の声が並んだ。
また「たった8人のアンケートじゃあな」と、サンプル数の不足に言及する意見もあった。(翻訳・編集/三田)
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