Record China 2012年5月16日(水) 5時7分
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9日、米月刊誌アトランティックが「チャイナドリームとは何か?」と題するコラムを掲載した。写真は河南省の黄河流域湿地帯。自然保護区に指定されているが、観光客の残したごみで溢れている。
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2012年5月9日、米月刊誌アトランティックが「チャイナドリームとは何か?」と題するコラムを掲載した。著者は著名ジャーナリストで、同誌の特派員も務めたジェームズ・ファローズ氏。環球時報が13日付で伝えた。
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「チャイナドリームとは何か?」―初めての渡中以来、ずっとこの問題に向き合ってきた。そして約6年後。これは意味のない問題だと気付いた。予測可能な未来の範囲内では、数億人が個人あるいは家庭レベルの夢をかなえれば、中国はそれで満足するからである。しかし、ある意味ではこれは決して無意味な問題ではない。
軍事・企業の実力と規模拡大によって長期にわたる強国の地位を築いた米国。しかし、中国の挑戦はもっと複雑なものだ。これまでの30年間、各個人や各家庭が豊かになることによって中国経済は成長してきた。今後は微妙にその発展モデルを変更しなければならない。
長年、中国と関わって来て知ったことだが、中国人と知り合い、冗談を言い合い、あるいは議論し合うのはそんなに難しいことではない。しかし、中国では個人の交際範囲内における責任感やモラルを重視するが、赤の他人と共存していくことは二の次という傾向がある。わたしの友人もはっきりとこう言ったことがある、「すべては家族と友人のためさ。ほかの人のことは知ったこっちゃない」。こうした考え方は中国人の生活の各領域にしみついている。
エレベーターに乗った人が後続の人を待たずに「閉」スイッチを押す。歩きながら食べていたフライドポテトを道にぶちまける。公共道徳に欠ける中国人たちは当初、わたしを驚かせたものだ。今後、ソフトパワーや国際的地位を高めたい中国にとって、これは負の影響を与えるであろう。ソフトパワーは、息長い影響力行使には欠かせないものである。
「中国人であることこそが、中国の成功の秘訣」だとするならば、これは他者にとって十分に魅力的なものとは言えない。経済力にあかせて他人に認められようとするなら、それは逆効果である。国際舞台に進出して時間がたてばたつほど、中国は欧米諸国のトップに倣い、少なくとも表面上は「全人類のため」と語る必要がある。ただでさえ、未知数の未来を抱える中国が立たされる立場は、なかなかに苦しいものになるだろうから。(翻訳・編集/愛玉)
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