若い女性へのパスポート発給を制限、売春目的の渡航を防ぐため―雲南省プーアル市

Record China    2012年5月15日(火) 12時7分

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14日、雲南省プーアル市に属する複数の県で16歳から35歳までの女性に対するパスポートの発給が制限されている。同地域の女性によるアジア各国での売春を防ぐためだという。写真は南昌で摘発された売春組織。

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2012年5月14日、雲南網によると、雲南省プーアル市孟連タイ族ラフ族ワ族自治県で、16歳から35歳までの女性に対するパスポートの発給が制限されているという。現地の女性が「海外旅行できない」とマイクロブログにつぶやいたため、事態が発覚した。

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その後の調べで前述の孟連タイ族ラフ族ワ族自治県以外に、瀾滄ラフ族自治県、西盟ワ族自治県でも若い女性に対するパスポートの発給制限が行われていることが判明した。これについて、プーアル市公安局出入境管理所は「出国の正当な理由があればパスポートの発給は可能」と説明。外国に住む親族に会う場合や外国の企業や学校からの要請があり、在外中国大使館発行の証明書を持っていれば、年齢や性別に関係なく200元(約2600円)の申請費で15日後にパスポートを受け取ることができるという。

この発給制限について、プーアル市公安局出入境管理所の楊忠華(ヤン・ジョンホア)所長は「2005年前後から今回の制限対象になった3県の女性たちが多数出国し、東南アジアなどで性的なサービス業に従事するようになった。こうした状況は各国の政府から現地の中国大使館へたびたび報告されており、国家の著しいイメージダウンを招いている。また、海外でエイズHIV)に感染する女性も多く、帰国後にエイズが国内にまん延する可能性が高い。さらに、若い女性が大挙して国外に出ることで、各地で深刻な『男性余剰』が発生しており、多くの男性が結婚できずにいる」と説明した。ただし、この制限に対する批判の声も日増しに強くなっているため、近い将来撤廃される見通しだという。(翻訳・編集/本郷)

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