盗まれた対馬の仏像の「複製品」を作れ?韓国裁判所の提案に韓国ネット驚愕

Record China    2018年6月15日(金) 20時30分

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15日、韓国・ノーカットニュースによると、12年に長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像「観世音菩薩坐像」の所有権をめぐる裁判の控訴審が開かれた。資料写真。

2018年6月15日、韓国・ノーカットニュースによると、12年に長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像「観世音菩薩坐像」の所有権をめぐる裁判の控訴審が開かれた。

記事によると、控訴審で大田高等裁判所は、「かつて所蔵していた」と主張する韓国の浮石寺に対し、複製品を作ることを提案した。裁判所は「本物の仏像は日本に送り返し、仏教文化の優秀性を知らせるのはどうか。長い月日が経てば複製品の仏像も意味あるものになり、韓国と日本に“双子の仏像”ができることになる」と述べたという。

また控訴審では、韓国に運び込まれた12年10月当時の所有権についても議論された。検察は「観音寺の仏像を盗んだもの」とし、「刑事手続きにより被害者に返すのは当然のこと」と主張。これに対し、裁判所は「当時の所有権が原告にあるのなら、原告に仏像を返すべき」と述べ、検察に当時の所有権の所在を調べて提出するよう求めた。

裁判所の提案について、浮石寺の僧侶は「日本が韓国を近代化させ、発展させたとの理由で植民地支配を正当化する論理と似ている」と批判。裁判所に対し「国民の感情や価値観を反映させた判決を出すべき。そうでなければ裁判所は信頼されない。この裁判も最終的な判断は国民に委ねられている」と主張したという。

これに先立ち大田地方裁判所は、浮石寺が韓国政府を相手に起こした観世音菩薩坐像の引き渡し請求訴訟で、仏像を浮石寺に引き渡すよう宣告し、仮執行を命じていた。しかし検察は、同判決の執行を停止するよう求める仮処分申請を提出し、別の裁判所がこれを受け入れていた。

この記事に対し、韓国のネットユーザーからは「貴重品を盗まれ、紆余曲折の末に取り戻したのに、本物を日本に返せと?」「裁判官は何を考えている?先に盗んだ方が悪い」「裁判官は親日派?日本人?」「反対でしょ?日本に複製品を渡すべき」など、裁判所の提案に疑問を呈する声が多く寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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