米韓とは対照的!北朝鮮問題における日本の“保守的な姿勢”を韓国メディアが指摘

Record China    2018年6月16日(土) 5時50分

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14日、韓国メディア・ノーカットニュースは、同日ソウルで行われた日米韓外相会談後の共同記者会見について、「河野外相が米韓の外相とは対照的に、北朝鮮の非核化について警戒心を緩めていない態度を見せた」と報じた。資料写真。

2018年6月14日、韓国メディア・ノーカットニュースは、同日ソウルで行われた日米韓外相会談後の共同記者会見について、「米韓両国の外相が先日シンガポールで開かれた米朝首脳会談の成果と意味を強調して楽観的な展望を簡単に述べたのとは対照的に、河野外相は3氏で最も長い時間を使って自国の立場を述べ、北朝鮮の非核化について警戒心を緩めていない態度を見せた」と報じた。

河野太郎外相は、康京和(カン・ギョンファ)韓国外相、ポンペオ米国務長官との会談後の会見の冒頭で、ドナルド・トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対して米朝首脳会談開催への感謝の意を述べた。その後、「全ての大量破壊兵器と全ての弾道ミサイルの廃棄、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)を通じて共通の目標を達成するためのプロセスの始まりにすぎない」と述べた。

続けて、「重要なのは北朝鮮が非核化の約束を履行することで、北朝鮮がそのための具体的な行動を起こすかを注意深く見ている。それが明確にならないうちは、米国は北朝鮮の体制保証に関する議論を進められないと考える」と強調した。この発言について記事は、「北朝鮮の非核化実行の意志への疑いが根底にある」と分析した。

また河野外相は、トランプ大統領と金正恩委員長が言及した米韓軍事演習の中止に関しても、「日本は、日米同盟と米韓演習を基盤とする軍事抑止力が、北東アジアの安全保障に重要な役割を果たしていると信じている」とし、「細部の事項については米韓両国が話し合うだろうが、どんな場合であっても米韓演習の中止は北朝鮮の非核化措置に合わせて進められる問題だと理解している」と発言した。

これについて記事は、「米朝の首脳は『善意の協議が進行中』と表現したが、河野外相は北朝鮮が非核化のための実質的な行動を起こさない限り、軍事演習の中止はあり得ないという日本の立場を示した」と説明した。

次に「河野外相は、米韓演習の中止問題については日本とも相談しなければならないという点を強調した」とし、河野外相の「この問題は日本の安全保障にも影響を与えるため、いかなる場合でも日本との緊密な接触を維持してほしい」という発言について、「日本が外交安保議論から排除されるいわゆる『ジャパンパッシング』を懸念するかのように、米韓演習の中止計画に関して口を出した」と指摘した。

また河野外相は、「核兵器とミサイル、拉致問題、ひいては不幸な過去も包括的に解決したい」と、非核化以外の問題についても言及した。

記事は最後に、この日の河野外相の発言について統一研究院・キム統一政策研究室長が「日本は、北朝鮮の核の脅威が完全に消えない状態での米韓演習の中止は時期尚早だという立場をとっているが、日本の外交政策は米国のそれに合わせる性格が強いため、この立場を今後も保持するというよりは雰囲気を見ていくだろう」と分析したことを紹介している。

この報道に対して韓国のネットユーザーからは「外野の日本が口出しするな」「それなら演習の費用は日本が出して」「日本はパッシングでいいよ」「日本はどうしても間に入りたいみたいだね」「米韓演習は日本の利益になるだけ」と日本の姿勢に否定的な書込みが多く寄せられた。

一方で「米韓演習はまだ必要だとは思う」「誰でもいいから演習中止にストップをかけてほしい」「日本も少しは理性的なんだな」「日本がこんなに冷静に判断しているのに、政府は…」と支持する書込みも見られた。(翻訳・編集/半田)

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