2012年5月21日、中国・浙江省の高等裁判所は、詐欺罪に問われていた呉英（ウー・イン）被告に対し、執行猶予2年の死刑を言い渡した。新華社通信が伝えた。

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呉被告は架空の投資話を計11人に持ち掛け、約7億7000万元（約98億円）をだまし取ったとして2007年に逮捕された。詐欺罪により一審で死刑判決を言い渡されたが、呉被告は判決を不服とし上訴。

しかし二審ではこれよりさらに重い「出資詐欺」の罪に問われ、一審を支持する判決が下された。ところが中国の最高裁判所は呉被告の死刑を認めず、高等人民法院での審理差し戻しを言い渡した。

そして再審議の結果、呉被告が贈賄について協力的に供述したことが考慮され、死刑に執行猶予2年が付いた。当然呉被告の財産はすべて差し押さえられ、呉被告が供述した収賄を行った官僚3人は、いずれも懲役刑が言い渡された。（翻訳・編集/内山）