2012年5月22日、新日鉄住金ステンレス（本社・東京都）、住友商事（同）、四川西南不銹鋼有限責任公司（本社：中国四川省楽山市、曽生義代表）は、中国で、高品質ステンレス冷延鋼材の製造・販売を行うための合弁会社「傑世（南通）ステンレス有限公司」（ 本社予定地・江蘇省南通市）を8月に設立する、と発表した。

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ステンレス鋼材は、経済成長が著しい開発途上国で、生活レベル向上に伴い着実な需要拡大が見込まれている。特に中国はステンレス鋼材需要がこの10年間で約 5倍、約1100万トンにまで増加し、世界需要の3割以上を占める最大市場に発展。今後も、高い伸びが期待されている。加えて、中国市場では顧客の品質への要求度が年々高まっており、機能性、加工性の高いステンレス鋼材の需要の拡大が見込めるという。

新合弁会社は、中国における幅広いニーズに応えるため、江蘇省南通市に設立され、工場も同市内に建設される。資本金は6億人民元（約78億円）で、出資比率は新日鉄住金ステンレス25％、西南不銹鋼40％、住友商事・中国住商35％となる。投資総額は約15億人民元（約200億円）で、生産能力は年間20万トンの予定。従業員は約260名。今年8月に工場の建設に着工、2014年6月に生産を開始する。（取材・編集/SK）